子育て 子どもたちの曲が街なかに♪ 子ども作曲ワーク2024

音楽によるまちづくり推進事業で実施された「子ども作曲ワーク2024」。ここでは、その様子や今後の広がりについて紹介します。

■みんなで作曲家デビュー
市では平成27年度から、さまざまな「音楽」を中心とした芸術文化の振興と、その推進を行うことを目的に、音楽によるまちづくり推進事業『わら音(おん)』を実施しています。象徴的なイベントは、「蕨市民音楽祭」。今年度は、昨年の8月30日から9月8日までの週末に、盛大に開催されました。
その音楽祭の新コラボ企画として、7月13日から15日まで実施されたのが、蕨市PR大使で左手のピアニストとしてご活躍の智内威雄(ちないたけお)さんと、東アジアや欧米を中心にご活躍の作曲家・朴守賢(ぱくすひょん)さんを講師に迎えた「子ども作曲ワーク2024」です。これは、作曲を通して子どもたちに音楽に親しんでもらおうと企画されたもので、子どもたちは、まず、基礎となる音符の書き方や楽譜の仕組みなどを学習。その後、パソコンのソフトを使って一音一音確かめながら、自由に曲作りを行いました。形ができたら朴さんのサポートも受けながら楽譜に書き起こし、それを智内さんがその場で弾いてアドバイス。濃密な講座の最後には、子どもたちが自分たちで曲名を付け、参加者27人のオリジナル曲32曲が完成しました。出来た曲は8月31日の智内さんのコンサートで披露され、ワーク当日の話なども交えながら、訪れた観客を楽しませました。

■子どもたちの曲が各所に
この取り組みを更に推進させようと、智内さんの協力を得て曲を音源化。今月3日から市内各所で、すてきな音楽が流れます(詳細下記)。第1弾は各公立小中学校、第2弾は各公民館です。公民館では誰でも楽曲をお聴きいただけるほか、作曲ワークのパネル展示なども実施します。また、本紙またはPDF版掲載の二次元コードの市ホームページでも音源を3日から公開しますので、個性あふれる楽曲をお楽しみください。今後も市では、市民の皆さんと力を合わせて、蕨でしか聴けない音楽『わら音』の取り組みを広めていきます。

詳細:生涯学習スポーツ課
【電話】433・7729

■蕨から羽ばたけ!未来の作曲家たち♪
参加者には、オリジナル曲を作った記念に、キッズ作曲家として認定する認定証が、賴髙(よりたか)市長から授与されました。この中から、未来の作曲家が誕生するかもしれませんね。

◆みんなが作った曲が市内で流れます♪
○第1弾3日(月)~7日(金) 市内各公立小中学校
給食の時間や音楽の授業中に、参加者の通っている学校で曲が流れます。曲の前には作曲者の氏名と作品名も紹介予定。校内で見かけるあの子が、すてきな楽曲の作曲者!?みんなで盛り上がりましょう。

○第2弾 10日(月)~17日(月) 市内各公民館
公民館では、子どもたちの楽曲がお聴きいただけるほか、作曲ワークの様子を掲載したパネルを展示。また、東・西・南公民館では、ケーブルテレビの番組「ハローわらび」で取材した様子も視聴できます。
※実施期間は目安です。公民館ごとに視聴方法、実施内容が異なりますので、詳細は本紙またはPDF版掲載の二次元コードから市ホームページでご確認を。

■Interview
◆講師 智内威雄(ちないたけお)さん
蕨市PR大使・左手のピアニスト/1976年生まれ、蕨市出身。東京音楽大学、ハノーファー音楽大学卒。留学中、右手に局所性ジストニアを発症。2003年に左手のピアノ音楽と出合い、「左手のピアニスト」として活動を開始。数々の賞を受賞しているほか、世界初となる左手の国際コンクールを主催するなど活躍中

○子どもたちの音が蕨の未来を彩る
子どもたちが、お絵描きをするように自由に作曲を楽しむワークショップが、市との協力の下に開催されました。一見、好きかってに音を重ねているようでも、芸術家の耳にはうなるような音使いが光ります。子どもたちの音に耳を傾け、ともに音楽を創り上げました。未来の蕨を担う子どもたちが生み出した、未来の蕨の音が、ここに誕生です。

◆参加者 戸田翔也(とだしょうや)さん 北小学校6年
○作曲って楽しい!
弟と参加しました。夢中で作っていたら、4曲の組曲に。和音部分を特にこだわりました。曲が流れるのはうれしいし、他の曲との聴き比べも楽しみです。

■協力店舗等募集中
子どもたちが作曲し、智内さんが演奏したデモテープを流していただける協力店舗や事業所などを募集しています。音楽によるまちづくりで蕨をいっしょに盛り上げませんか。詳しくは、生涯学習スポーツ課【電話】433・7729までお問い合わせください。