- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県蕨市
- 広報紙名 : 広報蕨 令和7年9月号
小学生全国空手道選手権大会 第3位 スコフィールド咲良(さら)さん
■更なる高みを目指して
「えい!」という気合いとともに鋭い突きを繰り出すスコフィールド咲良さん(9歳・錦町2丁目)。先月開催された、文部科学大臣杯第67回小学生全国空手道選手権大会小学3年生女子組手の部でみごと3位に輝きました。
姉の仁菜(にな)さんの稽古(けいこ)姿に憧れ4歳で空手を始めると、一瞬の間合いを読み技を出し合う組手の駆け引きに魅了され、すぐに空手のとりこに。これまで地区大会で優勝するなど実績を重ねてきました。小学3年生から出場できる全国大会は、念願の舞台。そのため、週2日、1日4時間の練習と週末7時間の強化練習、地方大会への遠征など、日々の鍛錬に更に力を入れてきました。
4月に行われた県予選は、全国大会へと続く大事な一戦。緊張に押しつぶされそうななか、これまでの努力を信じて戦い抜き、5位で憧れの舞台への切符を手にします。その後も全国の強豪との戦いに備えて、経験豊富な上級生と実践形式での練習に励み、力のある相手にも臆せず挑む強い気持ちと、冷静に動きを見極める感覚を磨いていきました。
迎えた大会当日。特訓が支えとなり、緊張はありませんでした。高身長を生かした上段突きで相手の動きを誘うと、きれいなカウンターを決め、勝利。鮮烈なデビューを飾ります。勢いそのまま、5人を破り準決勝へ。小柄でスピードのある選手を相手に同時に技を出しましたが、引き手の速さで一歩及ばず。それでも初挑戦の全国大会で、3位という快挙を成し遂げました。
「結果に満足はしていません。負けた試合を研究して次は絶対優勝します」と前を向く姿は、今回の大会で一段と大きく成長しました。悔しさを糧に挑戦を重ね力を増した拳は、全国優勝の夢に向かってまっすぐに伸びています。