くらし 「以心伝心」志木市長/香川武文

■スポーツでつながるまちづくり
10月13日は「スポーツの日」。スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培いながら、健康で活力ある社会の実現を願う日として制定されました。かつては「体育の日」と呼ばれていましたが、2020年の東京オリンピックをきっかけに「スポーツの日」となりました。
現在、志木市では「いつでも・どこでも・だれでもスポーツを楽しめる夢のあるまち」を基本理念に掲げ、令和5年にスタートした第3期志木市スポーツ推進計画に基づき、スポーツ環境の整備をはじめ、ホームページやSNSなどを活用した情報発信の強化、スケートボードなどの新しいスポーツを楽しむ機会の創出といった施策を進めています。
一例ですが、いろは親水公園ではこれまで試行的に設置していたアーバンスポーツエリアを正式なエリアとして開設し、若者を中心に人気のあるスケートボードやBMXなどを身近で楽しむことができる環境に整えました。
50年以上にわたり市民に親しまれてきた秋ケ瀬スポーツセンターも老朽化が進んでいたことから、建替えに向け、現在は仮事務所へ移転し解体工事を進めています。新たな施設では、柔道や剣道などの武道ができる環境も整備するとともに、地域活動にも活用できる多目的室を設置するなど、地域コミュニティの向上にもつながる施設として、令和9年度のオープンを目指しています。さらに、10月からは、秋ケ瀬総合運動場で試行的に簡易ナイター設備の貸し出しを開始します。これによりサッカーやテニスなど、19時までの利用が日没後でも可能となり、仕事や学校の帰りでもスポーツに親しむことができるようになります。
一方で、中学校の部活動のあり方についても重要な課題として捉えています。国のガイドラインに基づく「部活動の地域展開」については「まずは休日における地域の受け入れ環境整備の推進」が示されていることから、本市においても、地域の方々にご協力をいただきながら「学校部活動」から「地域クラブ活動」へ、子どもたちが安心して参加できる新たな活動の場の創出に向けてサポート体制を強化していきたいと考えています。
直近では、インターハイに出場した神奈川県の桐光学園高等学校サッカー部で主将を務める、志木第二中学校出身の倉持慶太(くらもちけいた)さんをはじめ、マイナビJapanCup Yokosuka2025において、BMXフラットランドGirlsHighクラス全国2位に輝いた、志木中学校2年の増淵(ますぶち)しずくさん、JOCジュニアオリンピックカップU16男子陸上三段跳の埼玉県予選で優勝し全国大会へ出場する、志木第二中学校3年の藤山湊士(ふじやまみなと)さんなど、スポーツで活躍する志木っ子たちが私のところへ嬉しい報告に来てくれました。
これからも、未来のアスリートを目指す志木っ子たちを全力で応援するとともに、市民の皆さんがウォーキングなどの健康運動や競技スポーツ、アーバンスポーツなど幅広いスポーツを気軽に楽しめるよう、一人ひとりのライフスタイルにあわせてスポーツができる環境づくりを進めていきたいと思っています。