- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県和光市
- 広報紙名 : 広報わこう 令和7年10月号
◆ふるさと納税?
近年、首都圏自治体でふるさと納税流出の報道を多く見かけます。和光市の個人市民税の税収は増加傾向にありますが、ふるさと納税の流出額も年々増加し、令和6年度では約5億円が流出、直近5年間では累計約19億円もの税収が流出しています。市の運営で見ると、道路の維持補修に3億円、ごみや資源の収集運搬に3.2億円、学童クラブ等の管理運営に5億円の費用がかかり、流出による影響は決して小さくありません。
地方交付税(※1)交付団体であれば、流出分は一定の補填がなされますが、和光市のような不交付団体には補填はなく、また国からの補助金の割合が低かったり、企業版ふるさと納税制度も対象外とされたりしています。
このまま流出額が増加すれば、行政サービスに深刻な影響を及ぼす可能性があることから、総務省へ不交付団体における財源充実に関する要望書を県内不交付団体で提出しました。今後も不交付団体の現状を訴えていき、市民の皆様に安定した行政サービスを提供できるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
(※1)地域ごとの財源の偏りを是正し、全国の自治体が一定の行政サービスを提供できるように国から交付される制度。

