- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県富士見市
- 広報紙名 : 広報富士見 令和7年3月号
■小嶋(こじま)雄一さん(小嶋農園)
所在地:下南畑
下南畑で農業を営む小嶋雄一さんは、トマト、キュウリのハウス栽培と稲作を行っています。今回は小嶋農園を訪問し、農業の魅力やハウス栽培などを伺いました。
◇コミュニケーションが挑戦を支える
小嶋さんが就農後に始めたトマト栽培は20年が経過します。高校卒業後3年間勤めた会社を退社し、農業を継ぐことを決意、その2年後にトマト栽培を始めました。
「キュウリ栽培を始めた父のように、就農したら私も新たな作物の栽培にチャレンジしたいと思っていました。トマト栽培に関しては父も詳しくなかったので勉強の毎日でしたが、先輩農業者に詳しく教えていただきました。コミュニケーションを大切しているところが農業のいいところと実感しました」。
日ごろより親子での会話を大切にしており、トマトにチャレンジする際も反対がなかったとのことです。
また、ハウス栽培にとって特に影響が大きい燃料費高騰の苦労話なども伺いました。
◇規模拡大を目指して
3棟の温室ハウスでは、2棟のハウスで交互にキュウリを栽培し年間通してJAで共同出荷しており、トマトは10月ごろに植えて、年明け1月後半から地元スーパーへの出荷が始まり、7月ごろまで続くといいます。
「トマトを選ぶ際は、おしりの部分から放射状に白く伸びている線が出ているものを選ぶと、糖度が高く味の濃いトマトでおすすめです。星印に見えることから『スターマーク』と呼ばれています」と良いトマトの見分け方を教えてもらいました。
「作物を育てるのが好きなので、今の仕事は楽しくできています。ハウスをもう1棟建てるのが今の目標です」と語る小嶋さんの目は星のように輝いていました。
今回の訪問では、市の補助金を活用してハウス用資材を購入し年間通しての出荷が可能になったことや化学肥料を有機肥料に変更したことなどの話も伺い、支援策が農業者の皆さんにとって実際に役立っていることを実感できました。