- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県幸手市
- 広報紙名 : 広報さって 2025年(令和7年)2月号
令和9年4月1日、幸手市で初めての義務教育学校「幸手市立東(ひがし)小中学校」を開校し、新たな学びの場を提供します。また、さかえ小学校と上高野小学校の統合により、新たな「幸手市立上高野(かみたかの)小学校」も同日に開校します。これらの学校再編により、より良い教育環境を整えることを目指しています。
◎権現堂川小学校、吉田小学校、八代小学校、東中学校の4校を統合し、東中学校の校舎を活用した義務教育学校「幸手市立東小中学校」が開校します。この新しい学校は、9年間を通じた一貫教育を提供し、希望する児童生徒は市内全域から進学できます。
◎さかえ小学校を上高野小学校に統合し、新たな「幸手市立上高野小学校」が開校します。伝統を継承しつつ、さかえ小学校の特色を取り入れた教育を進めていきます。
◆義務教育学校とは
義務教育学校は、小学校と中学校の一貫教育を行う学校です。9年間を通じて、一貫した教育カリキュラムを提供し、基礎的な学力の定着や、児童・生徒の社会性の育成を図ります。
◆開校に向けた準備を進めています
保護者、通学区域の住民、学校運営協議会の委員、教職員の代表者で組織する準備委員会と、細部について専門的な検討を行う専門部会をそれぞれ設置し、開校までに必要な準備を順次、進めています。
総務部会:校名、校歌、校章、校旗、式典など
学校運営部会:教育課程、学校行事、学用品など
通学・PTA部会:PTA組織・規約、通学路、スクールバスなど
※詳細は、市ホームページをご覧ください。
■米百俵の精神で未来へ
人口戦略会議が昨年発表した地方自治体持続可能性分析レポートで、幸手市は消滅可能性自治体からの脱却を果たしましたが、全国的な人口減少や少子化の実情は依然として深刻な状況で、当市も同様です。
こうした状況の中、未来を担う子どもたちにより良い教育環境を提供するため、令和3年8月以降から教育審議会や教育委員会での審議を経て、学校再編に係る基本方針を策定し、昨年度から準備委員会等で具体的な議論を重ねてまいりました。
その結果、昨年12月の市議会で条例案が可決され、市内で初めての義務教育学校となる「幸手市立東小中学校」と、新たなスタートを切る「幸手市立上高野小学校」を、令和9年4月1日に開校することとなりました。
東中学校はこれまで、市東部にある公共施設として「地域の核」の役割を担ってきましたが、義務教育学校として開校した後もその役割を継続し、子どもたちが「学び・交流する」ことができる「魅力ある校舎」が必要です。
また、上高野小学校は昨年度、開校150年を迎えましたが、統合後も歴史と伝統を継承しつつ、さかえ小学校の特色を取り入れた新たな教育が必要です。
今後も開校に向けて「米百俵の精神(※)」を胸に、魅力ある教育環境の整備に努めてまいります。
※米百俵の精神とは、長岡藩の大参事だった小林虎三郎が、戊辰戦争後の財政難に陥った長岡藩に贈られた米百俵を、学校設立に充てたことに由来する教育第一主義のこと。
幸手市長 木村純夫
問合せ:教育総務課
【電話】43-1111内線624