- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県幸手市
- 広報紙名 : 広報さって 2025年(令和7年)8月号
■「ともに歩む未来へ~グローバル人材受け入れと日本社会~」
幸手市長 木村純夫
少子化や労働力不足、地方の過疎化が進む中で、グローバル人材を受け入れることは、これからの日本社会にとって、とても重要な課題です。日本の総人口が2070年には約8700万人まで減少すると言われている一方で、外国人住民は約939万人に増えると考えられています。
このような社会の変化に備え、国際的・多文化的な人材が地域経済を支える重要な存在と捉え、多様な経験や視点を持つ方々の力を活かして、経済成長に寄与していただけるような社会の構築が必要です。また、永住を希望する方々の意思を尊重しながら、多文化が共存する地域社会を築くことは、地方の人口減少を緩和し、活性化につながることも期待されます。
まだ外国人の割合が低い日本では、欧米の成功例や経験を学びながら、共生社会をどのように作っていくか議論を進める必要があると感じています。大事なのは、「世界中のあらゆる人は、血の通った平等な人間である」ということです。
幸手市では現在、「吉田幼稚園跡地」を民間事業者が日本語学校の研修施設として活用できるよう、協議を進めているところです。ここでは、日本で就職を希望する外国人学生が、農業や介護の仕事をするために必要な専門用語を学び、基本的な実習を受けることを予定しています。この研修所に通った学生が、グローバル人材として地域社会に溶け込み、幸手市の発展にも貢献していただけるよう、皆さんとともに前向きに取り組んでいきたいと思います。