くらし ≪特集≫ふじみ野市誕生 このまちが好き。20年分の「ありがとう」

◆豊かで住み続けたいまちふじみ野を目指して
ふじみ野市長 高畑 博
ふじみ野市が誕生してから、今年で20周年を迎えました。人間で例えると二十歳の大きな節目でもあると思います。この節目の年を迎えられたことは、私たちにとって大きな喜びであるとともに、20年の歳月の中で大きな発展を遂げることができましたのは、市民の皆さまの温かな支えとご協力のおかげであると、心から感謝申し上げます。
私たちを取り巻く社会情勢の変化は尽きることがありません。しかし、その変化に柔軟に対応し、皆さまが安全で安心な市民生活を送ることができる市政運営を行うことが大切です。「人がつながる豊かで住み続けたいまちふじみ野」を将来へ繋いでいくことができるよう、これからも市民の皆さまとともに取り組んでまいります。

◆ふじみ野市年表早見表

◆子どもたちが笑顔で「ふじみ野市はいいまちだよ」と言ってもらえるように
▽変化していくまち
大きな変化として、駅前の開発とバスの整備が進められました。上福岡駅東口駅前広場では令和3年7月に横断歩道橋が完成しました。上福岡駅西口駅前広場は、平成18年7月に再開発が完了し、交通利便性が大幅に向上しました。バスの交通整備では、公共交通空白地域や不便地域を解消するため、平成29年4月より小型化し狭い道路も入って行けるよう市内循環ワゴン「ふじみん号」の本格運行が始まりました。
また、各小中学校の教室と体育館に空調設備を設置しました。子どもたちの体調管理だけでなく、災害時には避難所としても利用される体育館がより安全で安心できる空間となり、地域全体の防災拠点としての機能も強化されました。
他にも、文化芸術振興の拠点としてステラ・イーストの大規模改修、文化施設と図書館が一体となった複合施設であるステラ・ウェストが新しく建設されるなど、新たな賑わいと文化の発信地として大きな期待が寄せられています。

▽郷土を大切にする心を育んでいく
まちが大きく変化していく一方で、地域の人々に大切に守られてきた伝統や文化、そして自然とともに歩んできた暮らしがあります。地域の寺社やお祭り、昔ながらの農作業の風景、小さい頃に遊んだ公園。こうした“ふじみ野らしさ”は、決して派手ではないかもしれませんが、世代を越えて心に残り続ける、かけがえのない宝物です。
急速にまちが発展し、暮らしが便利になる一方で、変わらない「ふじみ野の良さ」も、今だからこそ大切にしたいと感じています。地域のつながりの中で育まれてきた伝統や文化は、私たちの誇りであり、次の世代へと手渡していくべきものです。

○イベントを支える方にお話を伺いました
伊藤 美香さん(20周年記念事業市民企画会議 委員長)

『市民企画会議参加のきっかけ・想い』
ふじみ野市(旧大井町)で生まれ育ち、現在もふじみ野市に住んでいます。リモートワークが増えて市内で過ごす時間が多くなり、見慣れていた街並みの変化に気が付き、市の発展が楽しみになりました。そのような中、「市誕生20周年記念事業の市民企画会議」の募集があることを知り、何かお役に立てたらと思い応募しました。
今年のおおい祭りと上福岡七夕まつりの市民盆踊りでは、海外から来られた方や盆踊りが初めてという子どもたちと共に、これまでふじみ野市を支えてこられた方々と手を取り合って、「We Love ふじみ野」と「ふじみ野音頭」を踊りました。一体感が生まれ、ふじみ野市民として20周年を迎えることができて、とても喜ばしく思いました。

『今後目指していきたい市の姿』
「ふじみ野市に住んでよかった」と思えるような、安全・安心で、支え合える「あったかいまち」づくりを皆さんと続けていけたらと思います。

◆シティプロモーション動画を作りました。
四季折々に変化する自然や風景、季節のイベントなどを盛り込み、一年をとおして魅力を感じさせるものや、伝統文化、地域資源、市民の暮らしや産業などの市の歴史や郷土愛をアピールした動画になっています。皆さん一人一人の暮らしが、ふじみ野市の宝物。詳しくはYouTubeをご覧ください。
世代が変わっても、またふじみ野に戻ってきたい。そんな風に思ってもらえるような、あったかいまちづくりをこれからも皆さんと一緒に進めていきたいと考えています。