くらし 特集1 その農地、農地バンクで活かさない?
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鳩山町
- 広報紙名 : 広報はとやま 令和7年7月号
~鳩山町版農地バンクを創設しました~
町では、耕作放棄地の発生を予防し、移住を含む多様な農業経営体の確保や担い手への農地集積による経営規模の拡大等を図ることを目的とした鳩山町農地情報登録制度(以下、農地バンク)を令和7年7月1日に創設しました。
農地バンク制度は、農地を「貸したい・売りたい」という情報と「借りたい・買いたい」という情報を町が広く収集・提供し、両者のマッチングを支援することで、効率的な農地の活用を図る制度です。
登録いただいた情報は、「農地バンク台帳」によって町ホームページで公開していきます。また、農地の登録や耕作希望の登録を随時受付しています。農地の管理についてお困りの方、新しく農業を始めたい方など、ぜひ制度をご利用いただき、農地の活用にお役立てください。
■対談 小川町長×飯島さん
▽農業の魅⼒とは?
飯島さん:私が作った野菜は地元の飲食店やスーパー、個人の方などに直接販売しています。買っていただいた方の「おいしい」と言う声が聞けることが嬉しいです。
⼩川町⻑:飯島さんがおっしゃる通りで、作ったものがおいしいと言われることが一番嬉しいですね。私も農家ですが、お米などを作って「おいしい」や「また買うね」という声が聞けたり、リピーターになっていくのが嬉しいです。
▽新規就農に選ばれる町とは?
飯島さん:鳩山町は私も主人も縁もゆかりもない土地でした。主人が都内に通勤していたので、東京にも通えて薪ストーブ付の家も建てられる土地を探していました。土地を2年ぐらい探し、スーパーや学校も近くにあって自然豊かなところ、そんな鳩山町の魅力に惹かれ移住しました。
地主さんが小さい畑を貸してくれたことがきっかけで、家庭菜園を始めました。始めは上手くいかないこともありましたが、おいしい野菜ができて、野菜が嫌いなこどもたちも食べてくれるようになりました。家庭菜園を続けていくうちに「農業という職業もいいんじゃないか」と思い、農家を始めました。
⼩川町⻑:鳩山町が選ばれる要因に、すぐ農業体験ができる、新規就農にシフトできることが挙げられると思います。自分の家の近くに畑があることが、鳩山町のいいところですね。
▽経営を開始したときの課題は何でしたか?
飯島さん:野菜を育てるための土地探しです。知り合いの伝手をたどりながら畑を借りるのは、苦労しました。農業をやっていく上で機械を揃えたり、調製する場所など、畑以外にも必要な土地が増えていき、追加で土地を借りるのが大変でした。
⼩川町⻑:農業は畑があればできるわけではなくて、生産者視点で見たときに、作業場所や機械置場など、必要な土地をそろえることはとても大変ですよね。
▽新しく農地バンク制度が開始します。どのように制度が活⽤できると思いますか?
飯島さん:私のように畑などを借りたい人からしたらすごくいい制度だと思います。地元の方とコミュニケーションを取って畑を借りるのはハードルが高いと思います。
⼩川町⻑:家庭菜園など小さな形から始めて、新規就農に興味を持ったら飯島さんのように規模を拡大していくのもいいと思います。今後新しく農業を始めたい方、農地の管理に困っている方などがいらっしゃいましたら農地バンクを活用していただければと思います。
・飯島千春さん
10年前鳩山町に移住して、畑仕事の魅力に気づき、農業大学校へ入学。「ちはるファーム」を立ち上げて農業ライフを実践。
■農地の貸し借り等を町が⽀援します
■鳩山町農地バンク制度の利用方法
●農地所有者等の手続
・耕作ができなくなってしまった⽅
・相続した農地の管理にお困りの⽅など
●耕作希望者の手続
・経営規模を拡⼤したい⽅
・新しく農業を始めたい⽅など
問合せ:役場産業振興課
【電話】296-5895