くらし 町長コラム(27)

■大地変動の時代の今 国のすべきこと
2月は防災関連の研修や会議が多い日々でした。3、4日は宮城県南三陸町復興状況の視察。震災伝承館では映像を交えての館長の当時の話に、皆真剣に聞き入っていました。宿泊ホテルは以前利用したことがあり、災害時テレビに映し出された光景を見て、津波に流されてしまったと思っていたのですが、立派に営業されており驚きました。立地条件が功を奏し、被害は最小限にとどまったようです。佐藤町長や館長の話の端々に町民が力を合わせて復興に取り組んでいる様子が伝わり感銘しました。6日、国土交通省肝入りの「大規模災害に備えた相互支援会議」で、群馬県利根川上流11市町村、埼玉県荒川上下流8市町村と東京都両川下流域7区で平時有事の際の上下流交流連携の共同宣言を行った後、活発な意見交換会の最後に関東整備局長の「今回出された意見をコーディネートさせていただく」の挨拶で幕を閉じました。7日、鎌田浩毅京都大学名誉教授による県町村会と議長会合同研修会「地震噴火温暖化は今後どうなる」では南海トラフ地震は2035±(プラスマイナス)5年で必ず起こる、首都直下地震は明日起こるかもしれない、連動して富士山が噴火すると火山灰が広大な面積に降り、コンピューターは使用不可となり、被害は東日本大震災の比ではない。有事には自分の身は自分で守る、これをぜひ目の前の3人に伝えてほしいと強調されました。11日、宝登山神社「建国奉祝祭」恒例記念講演で元自衛隊幹部の宗像久男氏の「我が国の歴史から何を学び、いかに未来に活かすか」はあらゆる方面から、日本の未来を見つめた講話で、大地変動の時代の今、現状程度の防災減災で大丈夫なのか、国は政策の最優先課題とすべきと話されました。有事には地方は大事な役割を担うことになります。地方を大事にする必要性を国はもっと認識すべきだと思っています。
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