健康 もしものとき私たちにできること つなぐ命のバトン

■そのとき、わたしたちにできること
突然目の前で人が倒れたらあなたは何ができますか?
救急車が到着するまでの間、何をするかで命の行方が大きく変わります。
何もせずに救急車を待った場合と、心肺蘇生を行った場合、さらにAED(自動体外式除細動器)を使った場合では生存率にも社会復帰率にも大きな差があることがわかっています。大切な人の命を守るために、わたしたちにできることがあります。

◆救急車が現場へ到着するまでの時間は約10分
心臓が止まると10秒ほどで意識を失います。さらに3~4分を超えると脳に深刻なダメージが及び、回復が難しくなると言われています。救急車が到着するまでの10分間をつなぎとめることが命を救う鍵となります。

◆こんなときどうしたらいいの?
Q/けがをして血が出ている人が心停止していたら、胸骨圧迫をしても大丈夫?
A/出血している場合でも、心臓が止まっているときは何より命を優先します。ためらわずに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行いましょう。

Q/気を失っていた人は、目を覚ますときにどんな様子になるの?
A/深い眠りから覚めたように意識を取り戻し、意識を失っていたことも覚えていないことが多いです。

Q/意識を取り戻したらAEDははずした方がいいの?
A/また意識を失うこともあるので救急隊が来るまでAEDはつけたままにしてください。AEDには心電図を測る機能があり、再び電気ショックが必要な場合は音声でお知らせします。

Q/心臓マッサージをして骨折させるのが怖い…
A/適切な方法で心臓マッサージを行うことが骨折を防ぐことにつながります。正しい知識をつけて、おそれずに行ってください。

◇神川分署員からのアドバイス
胸骨圧迫をしていた方から救急隊が傷病者を引き継いだあと、搬送中にその方が意識を取り戻したことがありました。そばにいた方の勇気ある行動により命がつながったケースです。AEDがすぐに使えない場合でも、できることをあきらめずに続けてください。
また一度意識が戻っても、再び失うことがあります。救急車が到着するまでは声をかけながらそばで見守りましょう。

◆”もしも”のときにできること
もし目の前で誰かが倒れたときあなたの行動が命を救う力になります。「わからないから何もできない」とならないように、いざという時に備えて正しい知識を身につけておきましょう。
防災環境課では依頼に応じて心肺蘇生法の講座を行っています。胸骨圧迫やAEDの使い方などを丁寧に分かりやすくお伝えします。ご希望の方は、お気軽にお問合せください。

問合せ:防災環境課 防災担当
【電話】0495-77-2124【FAX】0495-77-3915