くらし 【特集】地域みんなでつくったオリジナルパーク!
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県宮代町
- 広報紙名 : 広報みやしろ 令和7年7月号
宮代台と学園台では50年前につくられた公園を今のニーズにあったものにしようと、地域のみんなで話し合い、リニューアルを進めました。
「地域のオリジナルパークをつくろう!」事業は市街地にある既存の公園を地域みんなのアイデアでリニューアルしようという町の事業です。普段使っている公園を地域の特性に合わせた「オリジナルパーク」にしようと、宮代台と学園台のみなさんが取り組んだ様子を紹介します。
■宮代台中央公園
◇地域の中心にある公園
宮代台住宅地は昭和47年に造成がはじまり、現在では700世帯以上のみなさんが住む大きな住宅地です。高齢化が進んだ住宅地ですが、最近では少しずつ住み替えも進み、若い世代も増えはじめています。
エリア内には4つの公園がありますが、その中でも「宮代台中央公園」は、ほぼ地域の真ん中に位置しています。中央公園は、この地域のみなさんが日常的に集まり、そこで時を過ごすのに最適な場所です。
今回、自治会ではこの公園を、年齢や性別をこえて、老若男女が時間を過ごせる、そんな場所にリニューアルすることにしました。
◇世代をこえて利用できる公園
令和4年、5年には公園づくりにかかわる自治会のメンバーが中心になって、3回のワークショップを開催しました。そこでは、
「子どもから高齢者まで誰もが利用できる」
「今ある空間をいかしつつ、全部の場所を使ってもらえる公園」
というイメージを話し合いました。地域全体として公園の使い方や役割を再確認し、具体的な案をつくりあげていきました。
リニューアルした公園では、大きな木を囲むようにベンチを設置しました。ブランコと雲梯(うんてい)は一直線に再配置しました。木陰のベンチからは、子どもたちが遊ぶ姿が見えます。
中央公園お披露目会の当日、高齢者と子どもたちがここでモルックを楽しみました。
5月の青空の下、みんなの歓声が公園に響きます。
■学園台けやき公園
◇学友会館に隣接した公園
学園台住宅地は、その名が示すとおり、日本工業大学の門前に広がる500世帯ほどが住む住宅地です。昭和51年に造成がはじまりました。日本工業大学が宮代町に開かれたのは昭和42年、両者は長い歳月をともにあゆんできました。
学園台に住むみなさんに「地域のオリジナルパークをつくろう!」事業について呼びかけたところ、大学の「学友会館」に隣接する「けやき公園」近辺に住むみなさんから「ぜひ、公園のリニューアルに企画チームとして参加したい」という声が上がりました。
普段から交流のある大学の建築学科、勝木研究室、竹内研究室とも連携して、「学園台地区×大学」による公園づくりがはじまりました。
◇何かが生まれる公園
令和4年、5年に開催された公園リニューアルを考えるワークショップでは実際に公園を使ったイベントも開催しました。そこでは、「リビングの延長のような公園」「カフェの屋台がやってくる公園」「青空図書館」などたくさんのアイデアがあつまりました。
今回のリニューアルに当たっての、土を固めてつくった版築(はんちく)ベンチづくり、「あずまや」づくりには地域のみなさんと大学生たちが一緒に汗を流しました。
リニューアルした公園は、使う人の発想や工夫しだいでいろいろなことが展開しやすい空間になっています。どんな取り組みや交流が生まれてくるのでしょうか。
完成した「あずまや」は公園のシンボルとなりました。
公園をリニューアルするために、地域の人たちが集まり、話し合いを重ねました。「こうしたらいいよね」「こうしようよ」、おとなたちだけでなく、子どもたちもアイデアを出し合いました。こうした取り組みの積み重ねが、自分の住む地域を好きになるキッカケとなるのだなと感じます。素敵な公園の使い方ができるといいですね。