くらし 私たちの未来を守る第一歩~カーボンニュートラル~(1)

■「カーボンニュートラル」を知っていますか?
地球温暖化が原因とされる気候変動の影響が大きくなっている現在、世界各地で「カーボンニュートラル」の重要性が高まっており、さまざまな取り組みが行われています。
私たちと地球の未来を守るために、温暖化に対してできることを一緒に考えてみませんか?

■地球温暖化を抑えるために大切なのが「カーボンニュートラル」!
「カーボンニュートラル」とは、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的な排出量をゼロにすることを目指す取り組みです。
多くの地域では、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としています。そのためには、温室効果ガスの排出量を減らしつつ、吸収量を増やしていく工夫が必要です。
※カーボンニュートラルのイメージ図※ 1は、本紙をご覧ください。

◆CO2が増えると、どんな影響が出るの?
CO2などの温室効果ガスが増えれば増えるほど、地球温暖化は進行します。温暖化が進む現在、世界各地の平均気温は上昇傾向にあります。佐倉市でも平均気温が50年あたり2.2℃の割合で上昇しており、私たちの生活に対する影響は日々大きくなっています。
地球とそこに住む私たちの未来を守るためにも、排出されるCO2の量を減らしつつ、吸収量を増やすカーボンニュートラルの取り組みは非常に重要です。私たち一人ひとりが地球温暖化に関心を持ち、できることを実践していきましょう。

年平均気温[佐倉市]

▽温暖化が進むとこんな影響がさらに大きくなります
天候の変化だけでなく、食料生産や健康への悪影響など、私たちの生活に対する被害がより大きくなります。
・自然災害の発生
1時間に50mm以上の雨が降る「短時間強雨」が多発し、洪水などの発生リスクが増加する
・水不足の深刻化
降水量が1mm未満である「無降水日」が増え、水不足や断水が深刻化する
・農作物への被害
高温による品質の低下、気温の上昇による害虫の大量発生につながる
・健康被害の増加
猛暑により熱ストレスが増加し、熱中症の発生リスクや暑熱による死亡リスクが増加する

▽温暖化を抑えるために 気軽にできるカーボンニュートラル
節電や節水、食品ロスが少なくなるように意識するなど、日々の生活でのちょっとした取り組みもカーボンニュートラルにつながります。
・水を節約する
節水シャワーヘッドへの交換や、お風呂の残り湯を活用するなど、水を大切に使う
・電気の使用量を調整する
冷房の設定温度を低くなりすぎないよう調整するなど、適切な使用を意識する
・食品ロスを減らす
消費する分だけ買う、賞味期限を考えるなど、食品ロスの削減を心がける
・移動方法を工夫する
ちょっとした移動には自転車や徒歩を選ぶなど、エコな移動方法を実践する

■気温や湿度が上がるこれからの季節は、熱中症に特にご注意ください
気温や湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、身体に熱がこもりやすくなるため、熱中症が発生しやすくなります。また、近年は温暖化による気候変動で猛暑日が増えているため、佐倉市を含む佐倉市八街市酒々井町消防組合管内でも、熱中症の搬送件数は増加傾向にあります。
熱中症の発生が最も多い時期は7月ですが、身体が暑さに慣れていない梅雨明けごろから増加するほか、夜間でも発生します。高齢者など、熱中症になりやすい人は特に注意しましょう。

◆室内でも発生する熱中症
室温や湿度の上昇はもちろん、屋外での活動後に適切に身体を冷やせなかったときなどは、室内でも熱中症が発生します。令和6年の全国の熱中症による救急搬送人数は9万7000人を超え、うち約4割が住居で発生しています。
令和6年 全国の熱中症による救急搬送状況(発生場所別)※ 2

室内では冷房や扇風機を活用する、換気で風通しを良くする、衣服を調節するなどして、涼しい空間づくりを心がけましょう。キッチンや浴室など、特に発生リスクが高い場所で作業するときは、下記のポイントに気をつけましょう。

▽キッチン
換気や水分補給、身体の冷却、なるべく火を使わずに調理する

▽浴室
湯温や水分補給に注意し、浴室内が密閉されないよう換気する

▽寝室
睡眠中も水分は不足するため、寝る前に水分補給をする

▽トイレ、洗面所など
冷房が効かない狭い場所は湿度が上がりやすいため、窓やドアを開けておく

※1 「環境省脱炭素ポータル」(【HP】https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/)をもとに佐倉市作成。
※2 「令和6年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」(消防庁)(【HP】https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post1.html)をもとに佐倉市作成。端数処理のため、100%にならない場合あり
※3 敷地内全ての場所を含む

◆さくら涼み処・クーリングシェルターを開設しました
市では、誰もが自由に休憩できる「さくら涼み処」を市内公共施設や協力店舗などに開設し、市民の皆さんを熱中症から守る取り組みを進めています。「熱中症特別警戒アラート」が発表されたときは、危険な暑さからの避難場所として「クーリングシェルター」も開放します。外出時に暑さを感じたら、ぜひご利用ください。
また、市内の施設や店舗などを、涼み処やシェルターとしてご提供いただける事業者を募集中です。
※申し込みには条件があります

※「熱中症特別警戒アラート」の情報は環境省公式LINEでチェック!
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熱中症予防に関する問い合わせ:健康推進課
【電話】312-8228