くらし 私たちの未来を守る第一歩~カーボンニュートラル~(2)

■CO2を減らすため、佐倉市では「ゼロカーボンシティ宣言」をしています
市では、2050年までに「二酸化炭素排出量実質ゼロ」を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を令和3年8月に行い、さまざまな地球温暖化対策を進めています。
今回は、ゼロカーボンシティ実現のために、市が現在特に力を入れている地球温暖化対策について紹介します。

◆バイオ炭の活用
「バイオ炭」とは、竹やもみ殻など、生物由来の資源「バイオマス」を一定の条件下で炭化させたものです。
市では、地域内の未利用バイオマスを活用することで、バイオ炭普及のための持続可能な仕組みづくりを進め、ゼロカーボンシティの実現および農業振興の推進を目指しています。

▽Check!バイオ炭の効果は?
・炭素を長期間、土壌に固定します
原料が炭化することで微生物などに分解されにくくなるため、農地などへ撒くことで大気中へのCO2の放出量を減らせます。
・土壌の状態を改善します
炭には土壌改良効果があり、炭に使う素材によっては、土壌の透水性、保水性、通気性の改善が期待できます。

▽バイオ炭を使った農業に、生徒たちがチャレンジ!
市制施行70周年記念事業の一環で作られた「佐倉弁当」にも使用された食材を育てている印旛特別支援学校さくら分校では、市および企業と協力しながらバイオ炭を使った農業に取り組んでいます。
現在は、バイオ炭がサツマイモの成長にもたらす効果を予想しながら、カーボンニュートラルを進めています。

▽好きな野菜を育てながら、カーボンニュートラルに挑戦中です!
印旛特別支援学校さくら分校 大西さん(左)・平野さん(右)
地球温暖化が進んでいるなか、自分たちにもできることを考え、バイオ炭を使った農業に挑戦しています。
まだ始めたばかりの取り組みなので、難しいことやびっくりすることもありますが、自分たちがバイオ炭で育てた野菜をたくさんの人に食べてもらうためにも、一生懸命頑張っていきます!

◆ペットボトルの削減
飲み物を買うときなど、私たちの生活で利用することが多いものの1つにペットボトルがありますが、その製造から廃棄の過程で大量のCO2が排出されます。
市では、ペットボトル削減を通じてCO2の排出量を減らすだけでなく、熱中症対策を推進するため、誰でも無料で利用できるマイボトル用給水機を市内公共施設などに設置しています。
ペットボトル飲料を購入するためのお金も節約できるため、マイボトルを積極的に活用しましょう!
※市ホームページから設置場所をチェック!
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

▽冷水機能を追加しました!
マイボトル給水機をより多くのかたに快適に使ってもらうため、従来の常温水だけでなく、冷水機能も使えるようになりました。

◆住宅省エネルギー設備などの設置費用の補助
地球温暖化対策と電力の強靭化に取り組み、自ら居住する住宅に下記の省エネルギー設備を設置するかたに、市が費用の一部を補助します。
※令和7年4月1日以降に着工し、申請時に設置済みの未使用品が対象
住宅用太陽光発電設備:1kWあたり2万円(上限9万円)
※HEMSまたはリチウムイオン蓄電池を設置している既存住宅

家庭用燃料電池システム(エネファーム):上限10万円

定置用リチウムイオン蓄電システム:上限7万円
※太陽光発電設備を設置していること

V2H充放電設備:対象経費の10分の1(上限25万円)
※太陽光発電設備を設置していて、電気自動車またはプラグインハイブリッド自動車を導入していること

窓の断熱改修(既存住宅のみ):対象経費の4分の1(上限8万円)

プラグインハイブリッド自動車、電気自動車:上限10万円
※太陽光発電設備を設置していること。V2H充放電設備ありの場合は上限15万円

集合住宅用充電設備:上限50万円
※「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」を受けていること。住民以外も使用可能な場合は上限100万円
※住民の合意形成のための資料作成をする場合も補助金が出ます(上限15万円)

申請期間:6月2日(月)~令和8年2月27日(金)(先着順。ただし予算がなくなり次第終了)
※ちば電子申請サービスでの申請は令和8年1月30日(金)まで
※詳細は市ホームページ(右記)をご覧ください
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

◆電気自動車の導入
電気自動車(EV)2台を公用車として導入し、業務中に車で外出するときに発生するCO2排出量の削減に取り組んでいます。
自動車には「佐倉市ゼロカーボンシティ宣言」のラッピングを施しており、ゼロカーボンに関する取り組みの普及啓発を行いながら市内を走行していますので、ぜひ見つけてみてください!

■地球とお財布にやさしい生活を、身近なところから始めてみましょう!
生活環境課 中村 主事
市では、省エネルギー化や再生可能エネルギーの利用など、ゼロカーボンシティ実現に向けた取り組みを推進しています。
今回紹介した取り組み以外にも、個人でできるカーボンニュートラルはたくさんあります。例えば、遮熱効果のあるカーテンを取り付けるだけでも、エアコンの効きが良くなり、電気代の節約、熱中症対策、CO2排出量の削減など、たくさんのメリットがあります。また、ゴーヤなどの植物を利用したグリーンカーテンは、直射日光を遮り、室温の上昇を抑えてくれるだけでなく、植物を育てる楽しさもあります。
皆さんも、身近なところから省エネ生活を始めましょう!

■佐倉市広報番組『Weeklyさくら』でも、補助金を利用したかたの声やバイオ炭について紹介します!
「私たちの未来を守れ!~気候変動対策~」(6月2日(月)~8日(日)放送予定)
※市公式YouTubeチャンネル(右記)では、9日(月)から配信予定です
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

問合せ:広報課
【電話】484-6206

問合せ:生活環境課
【電話】484-4278