くらし 夢と希望のもてるまちを目指し
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- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県鴨川市
- 広報紙名 : 広報かもがわ 2025年5月1日号 No.512
3月16日(日)に行われた鴨川市長選挙で、佐々木久之氏が初当選。これにより、同日付けで第6代鴨川市長に就任しました。
市長選挙後、初の市議会臨時会が3月28日(金)に開かれ、佐々木久之新市長が所信を述べました。
私は、市議会議員として3期10年、任期中、議長を2年務めさせていただき、全国の市町村議会の議員とも交流を深めてきました。
本市の多くの政策課題に対応し、市政を適切に動かしていくには、議会と執行部が、両輪としてしっかり機能することが重要です。
選挙において、多くの市民皆様のご付託をいただき、また、志を同じくする多くの方々に支えられ、市長という大任を与えていただきました。
皆様の思いに応え、素晴らしい魅力にあふれるこのまちを、この先もずっと守っていく、その重責を全力で担っていきます。
私は、歴代市長をはじめ、先人たちが築き上げてきた本市の発展を礎に、見習うべきは見習い、しっかり継続すべきは継続し、創意工夫と独自のアイデアをもって、変えるべきは勇気をもって変えていきたいと考えています。
現在の鴨川市は、子どもの数が減り集団競技ができない学校、シャッター通りが増え活気がなくなった商店街など、市内から元気が少しずつなくなってきていると感じます。
雇用の創出、地場産業の活性化、医療・福祉・子育て支援の充実、防災・減災の強化、地域資源の活用など、多くの課題が山積していますが、最大の課題は、令和5年度決算で経常収支比率が100パーセントを超え、大変厳しい状況にある「財政の健全化」であると考えています。
一律に予算を削るのではなく、稼げるものにはしっかりお金を投入し、効果が出ていないものは見直していく、メリハリをつけていくことが必要です。
即効性のある取り組みは「ふるさと納税」の獲得です。多くの観光資源を有し、医療福祉が充実したまちである、この高いポテンシャルを最大限に活用し、ふるさと納税などで収入を増やすことのできる、稼ぐ自治体への転換を図ります。
そして、市民皆様の夢と希望を叶えるためには、ピンチをチャンスと捉え、今動くこと、誇りと自信を取り戻し、このまちに生まれてよかったと思えるまちづくりが必要です。
新時代を切り開き、夢と希望のもてるまちを実現するため、次の6つの政策に取り組みます。
江戸時代の思想家・教育者である吉田松陰が遺した有名な言葉に「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし。」があります。
松陰は、強い意志を持って目標に向かい推し進め、成し遂げたい夢・志があるからこそ、明治維新という大きな目標を達成できました。この言葉のごとく、私は「夢と希望のもてるまちづくり」が「新時代を切り開く」ことだと思っています。
ふるさと鴨川のため、まちへ飛び出し、まちの声を聞き、私の施策に繋げ、夢を語り、夢を叶えていきます。夢と希望が叶うまちへ、職員とともに全力をもって取り組んでいきますので、市民皆様の一層のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
鴨川市長 佐々木 久之(ささき ひさゆき)(55歳)
生年月日:昭和45年1月16日
略歴:鴨川中学校卒、長狭高等学校卒、帝京大学経済学部卒、鴨川市議会議員3期連続当選、うち市議会議長2年
趣味:釣り、バイクツーリング
座右の銘:「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
■所信表明
1 地域の特色を生かした賑わいと活力あるまち
産業振興
恵まれた「自然」環境、豊富な「食材」、地域に息づく「歴史・文化」など、多様でポテンシャルの高い地域資源の特色を活かした「賑わいと活力あふれるまち」を目指し、農林水産業、商工業、観光業の振興を図ります。
2 魅力あふれる住みやすいまち
インフラ整備
快適性と利便性を兼ね備えた、誰もが住みたくなる魅力あふれるまちづくりを進めるため、道路や公共交通をはじめとする地域交通体系の整備の促進、快適な居住環境、上下水道、し尿処理、ごみ処理などの生活インフラの整備に取り組み、移住・定住の促進につなげていきます。
3 自然を育む安心・安全なまちづくり
環境保全と防災
南海トラフ地震および首都直下地震の発生確率の高まりとともに、地球的規模の気象変動などに伴う未経験の自然災害の発生が懸念される中、豊かで多様な自然との調和を図りながら、市民に安心・安全のやさしいまちづくりを進めます。
4 夢と学びのまち
教育・文化・芸術・スポーツ
生きる力を育む学校教育の充実や生涯学習の推進、スポーツの振興により、子どもから高齢者まで、生涯を通じて学び、スポーツや文化とふれあい、豊かな感性を育むまちづくりを進めます。
5 健やかに暮らせる福祉のまち
健康・医療・福祉
全ての市民が、住み慣れた地域で自分らしく、健やかに暮らすことのできる支えあいのまちづくりを
推進するため、健康寿命の延伸による生涯現役生活の実現、安心して産み、育てられる子育て支援、障害のある方がいきいきと暮らせる環境づくりを進めます。
6 健全で効率的な行財政運営を実現するまち
行財政改革
健全で効率的な行財政運営を推進し、常に変化する時代の経済社会情勢に柔軟に、かつ適切に対応していくことのできる自治体運営を進めます。
所信表明の全文は、ホームページに掲載しています。
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