健康 けんこう いんざい 266

■帯状疱疹
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となるウイルスと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる病気です。ウイルスに初めて感染した時は、水ぼうそうとして発症します。水ぼうそうが治った後もウイルスは体内に潜伏し続けますが、普段は免疫力によってウイルスの活動が抑えられています。しかし、加齢やストレスなどにより、免疫力が低下した際に帯状疱疹として発症します。

◇症状
主な症状は、チクチクやズキズキなどと表現される皮膚の痛みから始まり、その後、痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが現れるのが特徴です。皮膚症状は3週間前後で治りますが、50歳以上で帯状疱疹を発症した人の約2割は、皮膚症状が治った後も長期にわたり痛みが続くPHN(帯状疱疹後神経痛)に移行するといわれています。

◇治療
帯状疱疹を発症した場合は、抗ウイルス薬の投与による治療を行います。抗ウイルス薬は発疹の出現後3日以内、遅くとも5日以内に投与を開始することが望ましいとされています。より早期に抗ウイルス薬の投与を開始することはPHNなどの後遺症を予防するためにも重要であるため、帯状疱疹が疑われる症状が現れたら、早めに医療機関を受診しましょう。

◇日常生活での注意点
栄養や睡眠を十分に取り、ストレスを溜めないようにするなど、免疫力を低下させないことが大切です。また、予防接種を受けることで、発症を防ぐだけではなく、発症した場合の重症化を防ぐ効果も期待できます。
※市では令和7年4月1日から任意接種に加え、定期接種による公費助成を開始しました。詳細は市ホームページ、または下記までお問い合わせください

問合せ:健康増進課感染症予防係
【電話】33-3785