くらし 避難所へ行く際に持ってきてほしい非常持ち出し品~高齢者編~

防災用品は備えてありますか?前回の避難でも、お薬や杖を忘れてくる人がいました。災害は突然やってきます。避難所へ行く際に、最低限必要となる基本の非常持ち出し品は備えておきましょう。

●食料品・水
おかゆやゼリー飲料など食べやすい保存食を用意しましょう。ふだん食べなれているものを多めに備蓄して、賞味期限の切れないうちに入れ替える方法がおすすめです。水分補給が足りないと脱水症や熱中症、便秘、エコノミークラス症候群、脳梗塞などの病気につながることもあるので水は必ず用意しましょう。

●薬・お薬手帳・マイナ保険証または資格確認書
薬が足りなくなると命にかかわることもあります。持病の薬は非常用に最低3日分、できれば7日分あると安心です。避難先で薬が足りなくなった場合、お薬手帳を持っていればいつもと同じ薬を出してもらうことができます。

●入れ歯と洗浄剤(歯ブラシ)
口の中に細菌が増えると虫歯や歯周病の悪化だけでなく、誤嚥性肺炎の危険もあり、全身の健康に影響を与える可能性があります。災害時には水のいらない入れ歯洗浄シートもおすすめです。

●メガネ・老眼鏡・補聴器
目が見えにくかったり、聞こえにくかったりすると慣れない避難生活に大きな支障が出ます。
予備も用意しておくと安心です。

●杖
避難所では手すりがないところがほとんどです。杖も忘れずに持参しましょう。

●おむつ
断水などでトイレが使えないと、トイレに行く回数を減らそうと水分を控え、水分不足になる人がいます。普段は使っていなくても紙おむつも用意しておくとトイレが使えないときでも安心です。

◆~防災ワン・ポイント!~
季節ごとに中身の入替えをするのがおすすめです。夏は熱中症対策となる冷却剤や経口補水液、冬はカイロや防寒アルミシートなど、入れ替えることで点検ができ、備蓄品の期限切れも防げます。