- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県いすみ市
- 広報紙名 : 広報いすみ 令和7年11月号
第3回定例会の一般質問は、8月28日に8名の議員から市政に関する諸問題についての質問があり、活発な議論が展開されました。ここでは、主な質問及び答弁の一部を掲載します。
なお、一般質問及び議案審議状況等の会議録をご覧になりたい方は、市のホームページ又は夷隅文化会館及び岬公民館の各図書室で閲覧することができます。
(第3回定例会の会議録は12月上旬に公開を予定しています。)
※大原文化センターは改修工事による長期休館のため閲覧できません。
こちらの二次元コードからも会議録検索・閲覧ができます。(二次元コードは本紙をご覧ください)

■農業問題 元吉栄一議員
〔答〕水稲も含め全ての農作物を対象に、就農前、就農後の支援に取り組んでいる。
元吉議員:稲作の新規就農について、どのように取り組んでいるのか伺いたい。
農林課長:新規就農対策としましては、水稲も含め全ての農作物を対象に、就農前、就農後の新規就農者の支援に取り組んでいます。
内容としましては、就農前は農業技術習得先受入れ支援、農地取得相談窓口の設置や50歳以下の新規就農者に対しては農業次世代人材投資事業を活用し、就農準備資金、経営開始資金など、就農するための支援を関係機関と行っています。就農後は経営体育成セミナーへの参加を促進し、夷隅管内の新規就農者との交流や技術習得などのサポートを行い、営農を継続していくための環境づくりに取り組んでいます。今後も新規就農者が市内での農業経営に取組やすい環境整備に努めていきます。
■第3期いすみ市子ども・子育て支援事業計画 魚地展弘議員
〔答〕安全な児童遊園や都市公園の整備、充実について、今後、関係部署と協議、検討していく。
魚地議員:第3期いすみ市子ども・子育て支援事業計画において多数寄せられた遊び場の充実を求める声について、市はどのように対応し、今後どのような方針と具体策を検討していくのか伺いたい。
子育て支援課長:計画策定時に実施しましたアンケート調査では、遊び場の充実を求める回答が多く、第3期いすみ市子ども・子育て支援事業計画の中での推進事業とし、遊び場、居場所づくりでは児童遊園の維持管理、遊具の新設や整備を中心に事業を推進するとともに、小・中学生が週末や長期休業中に利用可能な体育館の開放など、子供たちの集いやすい場所について検討する。また、都市公園維持管理事業では保護者のニーズに応え、身近で安心して遊ばせることができる安全な公園の整備、充実を図り、遊具についても安全で適切な場所を検討し、推進していくとしています。
今後、関係部署と協議、検討していきたいと考えています。
■いすみ鉄道の現状 浅野照久議員
〔答〕大型バスやマイクロバスを使用し効率的な運行や臨時便を運行するなど利便性の確保にも努めている。
浅野議員:いすみ鉄道の代替として代行バスが運行されていますが、その状況について伺いたい。
企画政策課長:代行バスは平日31便、土日祝日は18便運行し、各駅間を結んでいます。通学時間帯には利用者数に応じて大型バスやマイクロバスを使用し、台数も増やすなど効率的な運行を行っています。また、大原高校、大多喜高校とも連携し、テスト期間や学校行事等に合わせ臨時便を運行するなど、利便性の確保にも努めています。
いすみ鉄道は高校への通学、病院への通院、観光など地域にとっても欠かせない交通手段です。市としても一日も早く安全・安心な鉄道として復旧することが重要と考えていますので、県や関係市町と連携しながら復旧を支援していきます。また、復旧期間中も利用者に不便が生じないよう、代行バスの利便性の確保にも努めていきます。
■農業施策 井上ひろみ議員
〔答〕セーフティーネットも含め各種事業を推進し、持続可能な農業経営に向けて取り組んでいく。
井上議員:農家が安心して米作りができる農業施策について、どのように考えているのか伺いたい。
農林課長:令和6年産米は、前年対比157%の価格となり、生産者の収入は大きく上昇したと思われます。また、令和7年産米に関しましてもJAよりコシヒカリの概算金の公表があり、昨年の概算金額から1万2千円アップの2万9千円となっています。収入額も昨年に比べ増加すると思われますが、肥料等の諸経費の高騰、高温障害などによる収量の減収、機械等の価格の上昇も懸念されるところですので、所得的には横ばいか多少の増加になると推測しています。
また、米価の適正価格、需要に対する米の増産に向けた検討が国で行われていますので、今後も国の動向を注視するとともに、市の基幹産業である農業を未来に向け維持、継続するために、セーフティーネットも含め各種事業の推進を図っていきます。
なお、いすみ市の農業を継続するための施策として、農業経営に必要な諸経費の支援としまして今定例会にいすみ市農業者経営継続支援事業の補正予算を計上しており、今後も持続可能な農業経営に向けて取り組んでいきたいと考えています。
