くらし 多古町の国民健康保険に加入している皆さまへ 国民健康保険の財政がピンチです

◆国民健康保険制度とは
日本では、すべての国民が何らかの医療保険制度に加入する国民皆保険制が採用されています。国民健康保険(国保)は、他の医療保険(社会保険や後期高齢者医療保険など)に加入されていないすべての方を対象にした、県と市町村で運営する医療保険制度です。
病気やけがをしたときに安心して医療が受けられるよう、加入者が負担する国民健康保険税(国保税)と、国や県などの公費で運営しています。

◆町の国保の現状
被保険者の高齢化や医療技術の高度化などにより、1人当たり医療費は年々増加し続けています(グラフ(1))。
令和2年度以降、多古町の国民健康保険会計(国保会計)の収支は赤字となっており、国民健康保健の預貯金にあたる財政調整基金(グラフ(2))を取り崩して、会計を維持してきました。
しかし、その基金も令和8年度には底をつく見込みであり、多古町の国民健康保険財政(国保財政)は非常に厳しい状況となっています。

◆今後の見通し
現在、町の国保財政を健全かつ安定的に運営するため、令和8年度以降の国保税の税率の見直しを検討しています。

▽グラフ(1)
1人当たりの医療費は、令和元年度から令和6年度にかけて10万円以上増加しており、今後も増加する見込みです。

▽グラフ(2)
現状のままだと令和8年度で基金残高は底をつく見込みです。

◆国保財政を維持していくために
一人ひとりが自分の健康を守り、医療費を削減していくことが必要です。
健康の維持➡医療費の削減➡税負担の軽減

◆医療費を減らすための7つのポイント
▽1 健診を毎年必ず受けましょう
定期的に健診を受けて、体の異常を早めに見つけ、病気の重症化を防ぎましょう。

▽2 かかりつけ医を持ちましょう
日頃から、病気の治療や相談ができるかかりつけ医を持ちましょう。

▽3 診療時間内に受診しましょう
休日や夜間の医療費は通常より高く設定されています。また、救急医療機関は緊急性の高い患者を受け入れるところですので、やむをえない場合以外は、診療時間内に受診しましょう。

▽4 重複受診、重複服薬に注意しましょう
同じ病気で複数の医療機関を受診すると、医療費が高くなるだけでなく、同じ効能・効果のある薬が処方されてしまい、重大な副作用が現れるリスクもあるので注意しましょう。

▽5 ジェネリック医薬品を利用しましょう
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)の特許期間が過ぎた後、新薬と同じ成分で製造した薬で、一般的に新薬よりも安価です。特に高血圧や糖尿病など、継続的に服用が必要な方は、積極的に利用しましょう。

▽6 かかりつけ薬局を持ちましょう
薬の飲み忘れや、自己判断での服薬中止により、回復が遅れたり症状が悪化したりすることがあります。かかりつけ薬局で正しい薬の飲み方を確認しましょう。

▽7 セルフメディケーションを意識しましょう
日ごろから、バランスのとれた食生活、十分な睡眠、適度な運動など、適切な生活習慣を心懸け、自分自身の体を守りましょう。

お問合せ:
制度に関すること…住民課【電話】76-5405
国保税に関すること…税務課【電話】76-5402