健康 病気の豆知識

■もしかして痔かも?~早めの受診で快適な毎日を~
塩田記念病院 外科医師 守正浩

「トイレで出血があった」「お尻がムズムズする」「座ると違和感がある」―こんな症状に心当たりはありませんか?それ、実は「痔」のサインかもしれません。
痔とは、肛門まわりの血流障害や炎症などによって起こる病気の総称で、大きく分けて「いぼ痔(痔核)」「切れ痔(裂肛)」「あな痔(痔ろう)」の3種類があります。特にいぼ痔は日本人の3人に1人が経験するほど身近な病気です。
痔の原因は、長時間の座り仕事、便秘や下痢の繰り返し、排便時のいきみすぎ、冷えなどの生活習慣と密接に関係しています。症状が軽いうちは市販薬で一時的に楽になることもありますが、根本的な解決には医療機関での正しい診断と治療が必要です。
「恥ずかしい」と思って受診をためらう方も多いですが、最近は女性医師による診療や、プライバシーに配慮した診療体制も整っています。治療は、生活指導や外用薬による保存療法が中心で、進行した場合でも当院で手術加療をおこなうことが出来ますので、安心して相談をいただければと思います。
お尻の違和感は我慢せず、気軽に当院の外科・肛門科へご相談ください。早めのケアが、毎日の快適さに繋がります。

問合せ:医療法人塩田記念病院
【電話】35-0099