- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県長柄町
- 広報紙名 : 広報ながら 令和7年8月19日号(NO.515)
町では、平成28年から「健康とくらしの調査」を実施しています。この調査は、高齢者の方の健康状態や暮らしの様子を経年的に把握することで、どのような方が寝たきりや認知症になりやすいのか等を調べることが目的です。
調査結果は、介護保険事業計画策定に役立つ重要な資料として活用するとともに、長柄町の健康寿命の延伸、介護予防・地域づくりに活用していきます。
今年度も調査を実施し次年度以降は3年に1回の頻度で調査を行います。ご協力をよろしくお願いします。
【令和6年度調査実施の概要】
調査対象者:65歳以上で要介護認定を受けていない者(令和6年9月19日時点)
対象者数:2,367人
調査方法:郵送法
調査期間:令和6年11月11日~令和6年12月2日
回収結果:1,444人(61.0%)
【ながら生活支援情報について】
Q 長柄町の生活の情報をまとめた「ながら生活支援情報」を読んだ事がありますか。
A 令和6年度から長柄町の情報(福祉サービス・買物など)をまとめたチラシを窓口や自治会にて配布しました。
周知度は図1のとおりで約4割の方が「読んだことも目にしたこともない」という結果になりました。「読んだことがある」は65~69歳では2割。80歳以上では3割近くを占めています。
この情報は当初チラシ版で配布しましたが、令和7年度に新たな情報を加えて冊子版に改良しました。
「ながら生活支援情報」の周知度が低いことから、令和7年5月~6月にかけて、冊子版のながら生活支援情報(図2)を地域包括支援センターと社会福祉協議会の職員で全戸配布(約2800世帯)いたしました。
※図2は広報紙P8をご覧ください。
【全戸配布で感じたこと】
・坂道や家の前の通路が長い家が多いので、普段の生活で足腰が鍛えられる。
・隣家と1件1件が離れている所が多いが、隣人との交流は深い。
・別荘として利用されている方もおり、住まいの多様性がある。
地域を直接回ることで、独居高齢者の把握や実際の居住状況を把握することができ、職員も地域を知る良い機会となりました。配布後に情報を貰って良かったという声や実際にサービスの申請に来庁された方が増加しました。
令和元年の豪雨により長柄町は、地域住民の防災意識の重要性を改めて認識いたしました。近年災害が多く発生する中で、防災対策についても調査しました。
【災害について】
Q 日頃から災害対策として、水や食料など備蓄の準備をしていますか。
A 十分またはある程度準備している人が6割近くを占め、防災意識の高い方が多い結果となりました。(図3)
一方、「まったく準備していない」は高齢者ほど割合が高くなっており、80歳以上では1割以上を占めています。
災害時にすぐに行動できるよう日頃から準備をすることが命を守る行動に繋がります。
Q 災害時に最も避難する可能性が高い場所はどこですか。
A 災害時に最も避難する可能性が高い場所として「集会所」次いで「福祉センター」という結果になりました。(図4)
「自宅」と回答した方は75~79歳が最も多く、「避難先なし」を回答した2割の方が85歳以上という結果になりました。
Q 災害時に避難する際に困ることはありますか。(複数回答可)
A 困っていることがあると回答した方(295人)に、困っている内容を挙げていただいたところ、最も多かったのは「避難手段がない」、次に多かったのは「避難先がない」という結果になりました。(図5)
「避難手段がない」は高齢ほど割合が高い傾向がみられ、85歳以上では半数以上が回答しています。災害時に備えて、家族や近隣の方と避難手段や連絡手段などを事前に話し合ってみましょう。