くらし おおたき議会だより-一般質問

2名の議員が町政を問う

一般質問とは、議員が行政全般にわたって、町長などの執行機関に対して施策の状況や方針などについて説明を求めるものです。
一人あたりの持ち時間は、答弁を含めて60分です。
質問と答弁を要約した内容でお知らせします。

山田久子議員
・GIGAスクール端末の更新について
・聴覚補助器などの積極的な活用への支援と行政における活用について
・「書かない窓口」の取り組み状況について

吉野僖一議員
・防災計画と町道整備について
・いすみ鉄道脱線事故に対する今後の町の対応と対策について
・地籍調査の現況と問題点について

■山田久子議員
▽GIGAスクール端末(パソコン)の更新について
問:GIGAスクール端末の更新について、今後何台程度を新端末に更新する予定か伺う。
答:GIGAスクール端末は、令和2年に536台購入しています。今後3年間で児童生徒数分や予備機などの更新を考えています。

問:町は排出事業者として適切な端末の処分とデータ消去の責任が発生するが、どのように取り組んでいく考えか。
答:処分方法として「再使用」と「再資源化」が考えられます。
「再使用」する場合は、個人情報などの漏洩がないよう適切な処理を、「再資源化」の場合は国基準に基づく認定事業者や製造事業者への処分を考えています。

▽聴覚補助器などの積極的な活用支援について
問:聴覚補助器を必要とする人々への情報提供や自分にあった補助器を試すことのできるような場所の整備をしてはどうか。
答:ケアマネ連絡会など関係機関や機器取扱事業者等の協力をいただき、体験できる機会などできないか考えていきたい。

問:円滑な会話と大声による周囲への情報洩れを防ぐ点からも、役場窓口に「軟骨伝導イヤホン」を設置し、貸し出してはどうか。
答:実施している自治体の運用状況など確認し、導入について考えていきたい。

▽「書かない窓口」への取り組みについて
問:町民の手続き負担の軽減として、お悔み後の各種申請届時などにおける「書かない窓口」の取り組み状況を伺う。
答:導入が可能かどうか業務の洗い出しなどの調査を行いました。この結果を踏まえ、今後、導入について方向性を出していきたい。

■吉野僖一議員
▽防災計画と町道整備について
問:町民の生命財産を守るため救急医療業務の充実が重要です。消防署分遣所の設置、ヘリポートの整備について伺う。
答:分遣所設置については、夷隅郡市広域市町村圏事務組合の事務となり、構成市町の理解を得る必要があり、本町だけの設置は厳しいと考えます。
臨時ヘリポートは現在9カ所指定しています。今後も有事や災害の状況により、新たなヘリポートの必要性が生じた場合は、設置基準など勘案し対応したい。

問:救急車両が通過できない集落道路のカ所数と今後の対応をどのように考えるのか。
答:消防本部大多喜分署で把握しているのは5カ所程度とのことです。緊急車両の通過できない道路の拡幅については、関係区、土地所有者の協力が必要となります。利用状況など踏まえ、優先度や費用対効果を見極め整備していきたい。

▽いすみ鉄道脱線事故、今後の対応などについて
問:脱線事故から1カ月が経過した今なお復旧の見通しが立っていない。来春まで復旧を目指すとの報道もありますがどのような状況なのか。
答:いすみ鉄道では全線にわたる調査を継続しながら運行再開に向けた復旧計画を作成しています。現時点では、今後の復旧に係る具体的な工期などは明確になっていない状況です。

▽地籍調査について
問:地籍調査が終わっていれば地域づくりなどスムーズに進むのではないかと思う。地籍調査の進捗状況は。
答:平成5年度着手し、進捗率は24%です。調査の成果は、土地境界に係るトラブルの未然防止や民間土地取引の円滑化に寄与するだけでなく、効率的な行政運営を行う上で基礎的な資料となるものです。