くらし 大多喜町 獣害対策新聞

令和7年3月24日【第9号】
大多喜町役場農林課農政係
地域おこし協力隊 渡邊未来

■あなたもエイリアン・ハンター 有害獣捕獲者になりませんか
特定外来生物(Invasive Alien Species)。キョンやアライグマなど、外来生物のうち地域の生態系に大きな影響を与える生物です。大多喜町では猟友会と連携した捕獲により、大型獣(イノシシ・シカ)の数は抑えられてきていますが、中型のキョンやアライグマなどの小動物は数が多く、さらに捕獲を増やす必要があります。
大多喜町猟友会には何十年も経験を積まれたベテランハンターが数多くいますが、70代半ばの方が多く、残念ながら引退される方も増えています。熟練の技やコツを現場で直接教えてもらうには、今のタイミングが最後のチャンスかもしれません。狩猟免許試験申込み期間はもうすぐ!ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

■獣害を防ぎ、地域を守る 初心者歓迎!アドバイザーやサポートも
猟友会のベテラン会員の方々にお聞きしました。

▽猟友会活動で楽しいことは何ですか?

・大物を捕獲したときの充実感
・季節感を味わい食べる楽しみ
・猟犬が活躍する姿を見るのがうれしい
・銃を持つ責任とやりがい
・報償金が副業代わりになる
・有害駆除は自分だけでなく地域のみんなのためになる
・被害が減ったと言われると嬉しい

▽猟友会活動で大変なことは何ですか?

・山奥まで獲物を追いかけること
・大物と対決して命の危険を感じた
・本来狩猟は趣味であり、駆除は負担になることもあるが責任感から行っている
・他の仕事との時間調整
・わなが多いと見回りが大変

▽新しく入る猟友会員に向けてメッセージ

・初心者や女性、力に自信のない方も歓迎
・大物がわなにかかって近づくと危険な場合は銃による止めさしサポート相談

・小動物の命をとることに抵抗がある場合は止めさし代行も相談可
・単独よりみんなでやると情報が集まり共有できる
・わなと銃で教え方も違うため自分の方針をしっかり決めよう
・猟友会は年配者も多いができる範囲でつきあえばOK!
筆者も小柄な女性ですが、先輩方に教えていただきながら捕獲を実践する中でできる範囲が分かり、無理なく続ける自信がつきました。将来にわたって重要になる有害獣捕獲、できるところから始めてみませんか。

■地域ぐるみの協力で捕獲数UP!
▽(1)情報の共有
最新の被害・目撃情報をハンターや実施隊員にご連絡いただくと、効果的な場所にわなをかけられます。

▽(2)見回り・エサ補充
広い範囲にわなを設置するハンターは見回る時間やガソリン代、エサ補充が大変で、離れた地域では捕獲を断わらざるをえないことも。ハンターと相談して箱わなをご自宅近くや散歩コース上にし、毎日の見回りやヌカ・アオキなどのエサ補充にご協力いただけると大変助かります。

■町の捕獲状況
種類・R7年1月・前年同月:
・イノシシ…50頭/82頭
・シカ…62頭/59頭
・キョン…38頭/42頭
・サル…3頭/13頭

文責:地域おこし協力隊鳥獣被害対策員 渡邊未来
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