くらし 防災の豆知識第30回 台風に備えましょう 2

台風で人が被害を受ける最大の原因は、割れた窓ガラスによるものです。また、窓ガラスが割れることで、家の中に風が吹き込み、その圧力で、屋根や壁が破損することが知られています。

1 窓が割れないようにしましょう
・多くの場合、窓が割れるのは、飛散してきたものによります。風に飛ばされるようなものを出さないことが重要です。片付け、固定をしましょう。
・飛んできたものがあった場合、直接ガラスにあたらないようにすれば、窓が割れる危険性は大幅に減ります。雨戸を閉じましょう。
・強風の圧力により、窓がたわんだりすることがあります。この際、心配になって圧力を逃そうと窓を開けたくなりますが、絶対空けないでください。むしろ、室内の内圧が高まり、逆に窓ガラスを破損する危険性が高まります。

2 割れたガラスを飛散させないようにしましょう
・飛散防止フィルムの貼付
・養生テープ等の貼り付け
・カーテンやブラインドを下す

3 窓ガラスが割れてしまった場合の対応(応急)
・強風が吹き込んでいる状況は危険なので、その部屋に入らないようにしましょう。
・もし対応のために部屋に入る時は、レインコート、靴、軍手を準備し、外にいるのと同様の態勢で入りましょう。また、雨が降りこんでいる場合は漏電・感電の危険性もあります。ブレーカーを落としてから入りましょう。
・穴をふさげずに強風が吹き込んでくるようならば、風下側の窓等を開けて空気を逃がすことが有効である場合があります。
・一般的にトイレや浴室は壁が多く、頑丈にできています。最悪、そのような場所に逃げ込んで身体・生命を重視して守りましょう。

最後に、台風による被害は、火災保険で補償される場合があります。ご加入の保険をよく確認しておくことと、被害状況を写真で撮影しておくことをお勧めします。