文化 新たな区指定文化財2件・区地域文化財2件が決定

区では、次のとおり新たに指定文化財2件、地域文化財2件を決定しました。今回の指定・認定で区指定文化財は135件、区登録文化財は57件、区地域文化財は52件になりました。詳しくは、新宿区ホームページ(本紙右二次元コード)でご案内しています。

■9月5日付で区指定文化財が2件決定、指定されました
●指定史跡
栗本丹洲(くりもとたんしゅうの)墓(若葉2-3、日宗寺(にっそうじ))
江戸時代後期に活躍した奥医師で本草学者の栗本丹洲(1756年~1834年)の墓です。画技を生かして多くの図譜を作成し、日本初の昆虫図譜「千蟲譜(せんちゅうふ)」等は収載数と正確さから高く評価され、幕末の本草学(ほんぞうがく)隆盛に大きな影響を与えました。

●指定有形民俗文化財
諏訪神社の絵馬等奉納物(高田馬場1-12-6、諏訪神社)
同神社に伝わる寛政6年(1794年)〜昭和28年(1953年)の絵馬等奉納物61点です。時代性と地域性を反映した特色がみられ、地域の人々と同神社の結びつきを示す重要な資料です(通常非公開)。

■8月15日付で区地域文化財2件が決定、認定されました
●地域文化財(歴史分野、生活分野)
慶應義塾大学食養研究所跡(しょくようけんきゅうじょあと)(信濃町35、慶應義塾大学病院)
同研究所は、大正15年(1926年)に当時の人口・食糧問題の解決や患者の食事療法の研究を目的に、同大学医学部に設置されました。栄養増進、食事療法、ビタミン学の研究が行われ、特に脚気(かっけ)の原因究明と食事療法で成果をあげました。平成2年(1990年)に廃止となり、64年の歴史に幕を閉じました。

●地域文化財(都市・産業分野、文化・芸術分野)
梅屋庄吉(うめやしょうきち)旧居跡(エム・パテー大久保撮影所跡)(百人町2-23-27、学生の家)
日本映画界草創期に活躍した実業家・梅屋庄吉(1868年~1934年)が、明治42年(1909年)から昭和9年(1934年)に亡くなるまで暮らした旧居跡です。梅屋は明治39年(1906年)に映画会社エム・パテー商会を設立し、映画界を牽引しました。この地では、当時日本へ亡命中だった孫文(そんぶん)の支援も行いました。

問合せ:文化観光課文化資源係
【電話】5273-4126