- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都目黒区
- 広報紙名 : めぐろ区報 令和7年10月15日号
周囲への感謝を忘れず、元気に毎日を過ごしたいです
元目黒区バドミントン協会所属バドミントンプレイヤー
原田博之(はらだひろゆき)さん( 90歳)
60歳でバドミントンを始め、72歳で退職後、本格的に打ち込むようになる。その他、体力づくりのためにサイクリングやウオーキングにも積極的に取り組む。インターネット検索機能やチャットGPT、LINEなども使いこなす、チャレンジングな90歳の現役スポーツマン。
■生涯現役のカギは定年後に始めたバドミントン
「90歳になりましたが、ここまで元気でやってこられたのは、妻や周りの皆さまの協力、それとバドミントンのおかげです」。若い頃から病気がちで、入院も多く、長く胃下垂に悩まされたと言う原田さん。医師から体を鍛えるよう勧められ、60歳の時に友人の紹介で始めたバドミントンで、症状が劇的に改善したそう。「最初は腰や脚を痛めたりと、なかなかうまくいきませんでした。そこで筋力・体力づくりのため、サイクリングを始めたところ、次第に長時間の練習にも耐えられるようになりました。今では買い物だけの日でも30km、ちょっと遠くへ行きたい時なんかは100km近く走っていますよ。風を切って走るのはとても気持ちがいいです」
■地域の施設を利用して、積極的に健康づくり
原田さんは区内のバドミントンクラブに所属しており、週3回の練習に参加しています。年齢や性別を問わずさまざまな人が参加していますが、90歳の原田さんはクラブ内でも有名なのだそうです。
「目黒区には立派な体育館がたくさんあるので、運動が続けやすくてありがたいです。区民であることに感謝しています」。原田さんが通う中央体育館は、東京2020オリンピック競技大会に合わせて令和元年にリニューアルしたため、区外からの利用者も増え、さらに活気のある場所になっています。
■いつまでも豊かな人生を歩むために
原田さんの元気の秘訣(ひけつ)は、夫婦で暮らす日常の中にもあります。「妻と毎日散歩に出かけています。5千歩を越えたらコーヒータイムを挟むのがマイルール。歩く時も休む時も、二人でおしゃべりしながら楽しんでいます」
さらに、バランスの良い食事も健康を支えてくれています。「朝食は毎日決まってリンゴ、トマト、キュウリの3点セットを食べます。夜は妻がつくってくれるおかずを味わいたいので、米は少ししか食べません」
「まずは少しでも長くバドミントンを続けられればいいなと思っています。運動ができなくなったら、以前描いていた日本画をまた始めようかと構想中です。音楽鑑賞やDIY、妻との旅行など、まだまだやりたいことはたくさんありますよ。スポーツを通して出会った人とのご縁も大切に、今後はさらに趣味を増やしていきたいです。豊かな人生を歩むには、健康を意識することが1番だと思います」。そう語る原田さんの明るい表情には、周りの人にも元気を与える力がありました。
