- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都足立区
- 広報紙名 : あだち広報 2025年6月25日号
1年を通して、熱中症による搬送人数が最も多いのが7月です。今号では、熱中症予防をはじめ、症状の特徴や応急処置の方法を紹介します。暑さが本格化する前に、熱中症に関する正しい知識を身に付けましょう。
※熱中症とは?…水分や塩分(ナトリウム等)の不足によって、暑さと体温機能のバランスが崩れ、めまいや頭痛などの様々な症状が表れる状態です。また、65歳以上の高齢者、乳幼児、屋外で活動をする方の発症リスクが高いため、特に注意が必要です。
■熱中症を予防する
暑さの中でも、しっかりと対策をすれば熱中症の発症を防ぐことができます。
▽服装を工夫する
吸水性や通気性が高い素材を選ぶ。色は日ざしを反射する白、形は熱がこもりにくいゆったりしたものが効果的
▽暑さを避ける
エアコンなどで、室温28度以下・湿度50パーセントから60パーセントを保つ。外出時は帽子や日傘を活用し、できるだけ日陰を歩く
▽こまめに水分を補給する
のどが渇く前に、1日1.2リットル程度の水分を補給する。屋外での活動時は特に、塩分を含んだ飲料がオススメ
■熱中症の症状を知る
熱中症は、1度から3度に症状が分けられ、段階によって必要な処置が異なります。
▽1度(軽症)
現場での応急処置で対応可能
症状:立ちくらみ、筋肉痛、筋肉の硬直、手足のしびれ など
▽2度(中等症)
病院への搬送が必要
症状:頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、虚脱感、集中力の低下 など
▽3度(重症)
入院して集中治療が必要
症状:意識障がい、けいれん、異常な高体温 など
■熱中症の応急処置を知る
熱中症が疑われる症状が出たらすぐに次記のような応急処置を行い、改善されない場合は医療機関へ!
▽涼しい場所に移す
冷房が効いている室内、それが難しい場合は風通しの良い日陰など、まずは涼しい場所に移動させる
▽水分と塩分を補給
症状が出たときは、水分と塩分を同時に補える経口補水液がオススメ。冷たい水と、塩分を含むタブレットの併用も有効
▽脱衣と冷却
衣服をゆるめて体内の熱を外に逃がす。さらに、氷のうなどで首や脇の下、太ももの付け根などを冷却する
■「涼み処(どころ)」でちょっと涼んで熱中症予防
区内では、地域学習センター、住区センター、保健センターなど、冷房の効いた85施設(5月31日時点)を「涼み処」として開放しています。外出時の休憩に、ぜひご利用ください。また、「涼み処マップ」には、「暑熱避難施設(クーリングシェルター)(熱中症予防を目的とした熱環境・気温に着目した指標(暑さ指数)が35度以上となった場合に備え、区が指定する施設)」の情報も掲載しています。
問い合わせ先:衛生管理係
【電話】03-3880-5891