子育て まちだの中学校で全員給食が始まっています! 1

■“新しい”給食センターってどんなところ?
市では、新たにカフェやキッチン付き多目的室などのコミュニティー機能を備えた町田忠生小山エリア中学校給食センターがオープンします。
2学期には南エリア中学校給食センターがオープンし、市内全域の中学校で全員給食が始まる予定です。
「美しく味良く」、「温(ぬく)もり」を感じて「四季を愉(たの)しむ」、町田ならではの給食が中学生の皆さんの元に届きます。

◆おいしい給食が届くまで
1 “START” 午前6:45ごろ 食材の納品
新鮮で安全な農作物が納品されます。市の給食では、町田産野菜を積極的に使っています。
2 午前7:30〜11:00ごろ 給食センターで調理
食材が部屋を一方通行に移動するよう調理の工程ごとに部屋を分け、食中毒の発生や異物の混入を防ぎ、安全でおいしい給食を作っています。
3 午前11:00ごろ 配送
保温ができる食缶(最大17kg)を入れたコンテナ(重さ約500kg)をトラックに積み込み、各学校へ配送します。
4 午前11:30ごろ 学校に到着
既存の配膳室を活用してクラスごとに給食を用意します。配膳員が食缶を各階に手で運ぶ学校もあります。
5 午後0:40ごろ いただきます!
小学校と同じく、生徒自身が配膳します。
6 “GOAL” 午後2:30ごろ 洗浄・消毒
食べ終わった食器や食缶は給食センターの大型の機械で洗浄・消毒保管します。

◆まちだの学校給食が大切にしていること
小・中学校の9年間を通じて、子どもたちが将来にわたり、楽しく豊かな食生活に基づいた、健やかな暮らしを営んでいくことができる素地を形成していくことを目指しています。

○3つのキーワード
・美しく味良く
“見た目、味、香り、食感”を感じながら、「美味(おい)しさ」の本質を知る
・温もり
作り手の“込めた思い”を感じられる食、つながりを生み出す
・四季を愉しむ
旬や年中行事、食の文化、地域色に触れながら、彩りあふれた食の愉しみを学ぶ

本紙2面で給食の献立を作る栄養士さんと町田産野菜を作る農家さんにお話を伺いました!

■給食を支える皆さんに“インタビュー”しました
◆町田市保健給食課 センター栄養士の皆さん
○給食で大切にしていること
料理に合わせてかつお節や昆布、鶏がら等でだしを取り、手作りすることを大事にしています。また、できるだけ化学調味料や食品添加物の入っていない食品を選択しています。
さまざまな種類の食材や旬のものを使用し、彩りなど見た目の美しさも考えながら、献立を作成しています。同じカレーライスでも、ポーク、チキンやキーマカレー等、食材、調理法、副菜やデザートとの組み合わせ等を変えて飽きがこないように工夫しています。
少し学校に行きたくないなと思う日でも「今日は好きな給食の日だから頑張って行ってみよう」と思えるような、おいしい給食を通して学校生活をより楽しく、心豊かなものにしてもらえたらうれしいです。

○給食を食べる皆さんへのメッセージ
成長期である中学生の皆さんには、さまざまな食材や料理に触れ、体や心をより一層大きくしてほしいと思います。大人になるにつれて、皆さんは食べるものを自分で選んでいくことになります。主食・主菜・副菜・汁物のそろったバランスの良い給食を参考に、自分の体を作るもととなる「食」を選択する力を育んでほしいと願っています。

◆農家(上小山田町) 田中さん
○どんな野菜を納品していますか
中学校給食用としてはニンジンを納品しています。年間で約1ha栽培していて、20~30tくらいのニンジンがとれるんですよ。
私の畑では、ニンジンは6月~7月、10月~2月に収穫しています。それ以外の時期はオクラやほうれん草、菜花などを栽培しています。

○野菜作りで心掛けていることや工夫していること
安心・安全を心掛けています。そのためには農薬を適正に使うこと、収穫した後にはすぐに保冷庫に入れて、鮮度を保つことに気を付けていますね。
ニンジンは品種によって味の濃さや匂い、色つやが異なります。給食用に納品するものは、きちんとニンジンの味が感じられる、味の濃い品種を選んで、見た目も色の良いものを作るように気を付けています。

○給食を食べる皆さんへのメッセージ
町田産野菜の魅力は、とにかく新鮮なことです。おいしい野菜を作るので、皆さんもぜひ残さず食べてほしいと思います。