くらし カワセミ通信 217

町田市長:石阪丈一
真夏日、猛暑日の続く今年の夏。先月から続くこの暑さは、国連事務総長の言うところの「地球沸騰化時代」を実感させられるような気候です。まずは、市民の皆さんには、熱中症にならないようお気を付けください。
暑さを避け、早朝6時すぎに小野路・小山田の里山を歩きました。花の数は少ない季節ですが、それでも、ヤマユリ、ヤブカンゾウ、ツユクサ、ヤブミョウガ、シロバナホトトギスなどが見られました。街路樹のサルスベリ(百日紅)もかなり前から咲いています。小山田神社の周りの蓮田のハスも先月から咲いています。ちなみに、今年度末の完成を目指して工事中の小山田蓮田緑地は今月下旬に一部開園します。
さて、先月のこの欄で、小・中学校の不登校の児童・生徒が増えていることを書きましたが、先月から今月にかけて、小生、学びの多様化学校分教室(不登校生徒のための教室)「ゆめのき」で3コマ授業をしました。もとより、教員ではないので「教科」を教えることはできず、課外の授業でした。「野鳥」をテーマに、鳥(キジバト)の骨格標本をバルサ材で作ったり、翼の模型を作り、これまた手作りの風洞実験装置で翼の揚力の体験をしてもらったりしました。
町田市教育委員会では、増加する不登校の児童・生徒のために、教育センターを中心に施策を展開しています。学びの場として、児童向けの「けやき教室」、中学生向けの「くすのき教室」「やどかり教室小山」を設置しているほか、オンラインでの支援も行っています。
上記の「ゆめのき」は、今年度、新しく4月から、中学生を対象に開始しました。場所は現在の教育センターで、2学期からは、これもまた先月号でお知らせした、山崎一丁目の東京都町田児童相談所と同じ場所で行います。
今後、2029年度からは小学生を含めた「学びの多様化学校」として、成瀬駅近くの現在の成瀬小学校(旧南成瀬小学校)に開設する予定です。