くらし 防災コラム その(30)~台風~

秋は台風が日本付近に接近しやすい時期となります(表)。台風は年間約25個発生し、伊豆諸島(小笠原諸島含む)の300km以内に接近するのは年間5.4個で大島では台風の接近で大きな災害がたびたび発生しています。昭和33年9月26日に大島の西側を通過した台風第22号(狩野川台風最大瞬間風速50.2m/s、総降水量448.3ミリ)では、元町で土砂災害が発生し全壊55戸、半壊49戸、死者行方不明者各1名、重軽傷者53名の被害が発生しました(大島町史通史編)。平成14年台風第21号(最大瞬間風速45.7m/s、有義波高936cm(石廊崎))では大島龍王崎付近に自動車運搬船(約56000トン)が座礁(写真)、令和元年の台風第15号は大島の真上を通過、南部地区を中心に住家の損壊が1000件を超えました(防災の手引き)。また、平成25年伊豆大島土砂災害(死者行方不明者39名)の大雨は、台風の接近が影響していました。台風シーズンを迎えることから改めて災害の備えをお願いします。

○台風の平年値(30年平均) 気象庁HPを改編

「伊豆諸島接近」は台風の中心が伊豆諸島・小笠原諸島のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合「上陸」は台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合・単数処理により各月の平均値の合計と年間の平年値とは一致しない。

■防災クイズ
台風の名前は、アジア各国から提案されたものが順番につけられます。日本からは「ヤマネコ」、「クジラ」、「ウサギ」など10個の呼名が出されていますが、これらの共通点は何でしょうか?
(1)哺乳類 (2)星座 (3)絶滅危惧種

■防災クイズの答え
(2)星座。そのほか「コイヌ(座)」、「コト(座)」、「トケイ(座)」などがあります。

問い合わせ:防災対策室
【電話】2-0035