- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都八丈町
- 広報紙名 : 広報はちじょう 2025年3月号
認知症は誰にでも発症する可能性のある病気です。認知症について正しく理解し、地域ぐるみであたたかく見守り、認知症の方やその家族を支えましょう。
■心や身体の不調を感じやすい「木の芽時」
3月~4月にかけての季節を「木の芽時」と言って、樹木に新芽が出る早春の時期を指し、山菜摘みや、お花見など自然とのふれあいが楽しくなる頃ですが、心と身体の不調を感じやすい頃でもあります。
▼春の気候が心と体に与える影響
健康な方でも不安定さや不調を感じやすい時期。認知症の方も春の気候に影響を受けて、悪化したように感じたり、また少し改善したように感じる方もいます。
▽どこか落ち着かない
認知症を患っている方が春頃に落ち着かなくなることがあります。夜間にウロウロ、日中に落ちつきなくお出掛けしようとする、なんだかイライラ、今度は落ち込んでる、など急に症状が進んだように感じることがあります。
▽温かくなって動きやすくなる
春になって心身が改善される方もいます。冬場の寒さで腰や膝が痛くなったり身体が動きにくいと感じた方も、春になって気温が上がると徐々に身体のこわばりや痛みが改善されて動きやすくなります。
▽こころの変化を受け入れよう
春は、別れや出会いの季節。入学や就職、引っ越しなど、人生の節目と重なることが多いです。自律神経のバランスが崩れやすい気候に、環境の変化が加わり憂鬱な気持ちになるのは仕方がありません。こうした変化も冷静に受け止めて、認めてあげることも大切です。
▼春のなんとなく不調におすすめのセルフケア
せっかくの新しい季節。ゆっくりと心と身体を整えていきましょう。
▽食事と運動
自律神経は、自分自身のバランスを取っている部分。整えるには決まった時間に起き、決まった時間に食事を摂り、よく眠り、よく動くことが大切です。
おススメの食材は「木の芽時」にちなんで、「たらの芽」「にんにくの芽」「蕾菜(つぼみな)」など芽の食材。タケノコや春キャベツなどの旬なものは、リラックス効果やストレス解消につながる栄養素を持っています。
気だるさを感じている時はストレッチ程度の軽い運動を行い、少し回復してきたら散歩や好きなスポーツなどほどよい運動を心がけましょう。
五年日記で体調管理してみませんか?人間は不思議なもので年単位で見ると、毎年同じような時期に同じことをして、同じような感情の体験をしていることがあります。しかし、意外にも自分では自覚しにくいことです。五年日記は一年、二年、三年前の出来事を振り返ることができ、「自分が体調を崩しやすい時期」を発見することもできます。でも、「この時期は体調を崩す」と思い込んで自己暗示はいけません。あくまでも五年日記を一つのデータとして楽しみましょう。
問い合わせ:福祉健康課高齢福祉係
【電話】9-5670