- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県川崎市
- 広報紙名 : かわさき市政だより 2025(令和7)年4月1日号
川崎は、さまざまな分野で光り輝く人やモノ、コトがあふれるまち。
このコーナーでは、そんな川崎の「いろいろ」を魅力とともに紹介していきます。
■第1回 市内最高峰!匠(たくみ)のコラボレーション かわさきマイスター
家具技能士 晝(ひる)川捷太郎さん×金属ヘラ絞り 大浪友和さん
川崎で暮らす人たちの生活を支える「もの」をつくる職人たちーー市では、長年の研鑽(さん)により極めて優れた技術・技能を発揮する現役の匠を「かわさきマイスター」に認定しています。(候補者募集など詳細は7面で。)
昨年迎えた市制100周年の記念品の一つとして制作された「KAWASAKIマイスタースツール」は、かわさきマイスターの匠のコラボレーションによって生み出された作品(椅子)です。
座面を手掛けたのは、これまで数々の特注家具を生み出してきた家具技能士の晝川さん。柔らかな曲面を描く寄せ木の表面は、見た目の美しさだけではなく、快適な座り心地を実現しています。土台を手掛けたのは、金属板の加工で卓越した技能を持つ大浪友和さんと、その父の忠さん。ヘラ絞りの技能を使い大きな1枚のアルミ板で描かれた優美な曲線は、周囲の光と色彩を捉え、空間を鮮やかに彩ります。いずれも豊富な経験と熟練の技法を要するもので、匠の「技」と「技」が掛け合わさって出来上がった逸品です。
大浪さん、晝川さんは「異なる技能が交わることで、新たな発見やワクワクが生まれる楽しさを改めて実感した。今後も、もっといろいろな掛け合わせに挑戦し、新たなものを生み出していきたい」と、ものづくりへの思いを語ってくれました。