くらし 変化する時代に 市町の垣根を越えた助け合いのかたち

■三浦半島の安心を創るため 4市1町の広域連携を
近年、急速な人口減少や少子高齢化、地球温暖化をはじめとした気候変動、豪雨や台風などの激甚(げきじん)災害など、地域社会にはさまざまな課題が生じています。複雑で広域的な課題に対し、1つの自治体だけで解決することは難しい現状です。そこで、横須賀市は、鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町と連携した課題解決を目指し「三浦半島首長連合会議(MU)」を発足。
半島全体での安心な生活や幸せの実現に向け、さまざまな取り組みを進めています。

◆〔2017〕消防広域化
▽暮らしの安心を「ご近所さん」と実現
横須賀市、三浦市、葉山町は、以前から連携を深め、暮らしの安心を支えてきました。三浦市とは、2013年から消防指令センターを共同運用し、2年後には、葉山町も参画。火災や救急などの緊急時、広域での効率的かつ迅速な指令体制が構築されました。そして、三浦市とは消防の広域化も実現。市境付近で火災が発生した場合も、両市にある消防部隊が連携した早期対応が可能に。
また、ごみ処理に関しても三浦市と広域化を進めています。最終処分場を持たない本市は、三浦市の施設を活用し、維持管理費や環境負荷を軽減。広域化の取り組みが、地域全体の暮らしの安心と効率化につながっています。

◆〔2020〕ごみ処理広域化

◆〔2024.1〕能登半島地震
▽半島防災の重要性を実感
能登半島地震では「半島」特有の被害や課題が発生。同じ地形である本市においても、半島防災の重要性を改めて考える契機に。「ご近所同士」として、三浦半島全体での防災力向上を鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町へ働きかけていくことに。
万が一、いずれかの市町で被害が発生した場合には、助け合う体制づくりを目指し、より深い信頼関係を構築。

◆〔2024.12〕三浦半島4市1町 首長連携会議
▽4市1町が三浦半島の未来を共創
時代の変化に対応しながら、持続可能な行政サービスを提供するため、三浦半島の4市1町が連携を強化。三浦半島に暮らす人々の安心な生活と幸せの実現に向け、新たな一歩を踏み出しました。
能登半島地震を受けての災害対策はもちろん、地球温暖化、施設の共同利用など、多岐にわたる事項について、市町の垣根を越えた連携を深めていくことに。そして、2025年4月には「三浦半島4市1町首長連携会議」を「三浦半島首長連合会議」に改称しました。
横須賀市長の提案により、略称はヨーロッパの「EU(European Union)」になぞらえた「MU(Miura Union)」に。
4市1町が手を取り合い「共同体」として、課題に対峙(たいじ)していく決意を新たにしました。

◆〔2025.4〕「MU」で連携を加速化

◆〔2025.5〕災害に強い地域づくりに関する協定締結
▽NTT東日本と半島防災の「モデル」構築へ
能登半島地震では、道路の寸断により地域が孤立し、支援の遅れなどの課題が顕在化。三浦半島もその地形特性から、災害発生時には交通網の遮断、津波発生時の広範囲避難、谷戸地域での土砂災害による孤立などの災害リスクを抱えています。
そこで、より安心・安全を目指し、5月にNTT東日本と防災広域連携協定を締結。先駆的な事例として、日本全国の半島防災のモデルとなることが期待されています。4市1町は、力強いパートナーと共に、これまで以上に強固な連携を築いていきます。

■先進的な地域防災をNTT東日本と共に
半島特有の災害リスクに課題を抱える4市1町は、NTT東日本と防災広域連携協定を締結しました。
広域の自治体との防災協定締結は、NTT東日本本社にとって初の試み。全国の類似地域にも応用できる「新たな地域防災の在り方」に期待を寄せています。

◇先端技術で三浦半島の未来を守る
半島という地域特有の災害リスクに立ち向かい、自治体の垣根を越えて連携することで、住民と共に安心安全な三浦半島のミライを創っていこうというビジョンに、深く共感しました。NTT東日本が通信インフラをつなぐ使命で培った経験とノウハウを、このような意義のある取り組みに役立て、皆様と共に取り組ませていただけることを光栄に思います。能登半島の地震でも明らかになったように、半島での災害は孤立集落が発生しやすく、交通が寸断される中での復旧活動は困難を極めます。半島全体での防災力を高めようという今回の取り組みは、全国でも先例となる画期的なものです。通信インフラに加え、AI・ドローンなどの先端技術と、平時から有事に備えるというフェーズフリーの発想を活かした防災DXにより三浦半島の防災力強化に取り組んでいきます。我が社が掲げる安心安全な地域循環型社会を共創するというビジョンとフィールドに出て実践するという泥臭いカルチャーで、三浦半島に暮らす皆様の安心な生活や幸せの実現に貢献いたします。

NTT東日本 代表取締役社長
澁谷 直樹氏

■三浦半島4市1町で共に未来へ
人的・物的資源、情報や知見を近隣市町で共有し、助け合っていくことは、より効果的かつ効率的に地域課題を解決するための一歩。また、これからの持続可能なまちづくりに不可欠と考えています。横須賀市はこれからも、市民の皆さん、三浦半島の安心と未来のため、市町の垣根を越えたさらなる連携を推進していきます。

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