くらし 〈表紙〉戦後80年 伝える、つなぐ、受け継ぐ

■平和を願う禎子の折り鶴
市役所本庁舎市民ふれあいプラザに展示されている「禎子(さだこ)の折り鶴」をご存じですか?
1945年、2歳のときに広島で被爆し、12歳で白血病を発症した佐々木禎子さんが、病床で折り続けた小さな鶴。それは今もなお、平和の大切さを静かに語りかけてくれます。
市は、恒久平和を目指す「平和都市宣言」と「核兵器廃絶平和都市宣言」を掲げ、平和啓発の象徴として禎子の折り鶴と、それをモチーフにした金属製の折り鶴「SADAKO」を展示しています。戦後80年を迎える今、戦争の記憶を風化させず、平和について考えてみませんか(本紙2面に続く)。

□「禎子の折り鶴」と「SADAKO」
禎子の折り鶴は100羽ほどしか現存しないもの。先に折り鶴が寄贈されたアリゾナ記念館のあるホノルル市・郡と茅ヶ崎市が姉妹都市である縁から、禎子さんの甥、佐々木祐滋(ゆうじ)さんより市に寄贈されました。
また、2023年に開催されたG7広島サミットで各国首脳に贈られた金属製の折り鶴「SADAKO」も後に寄贈されました。羽の裏には「G7 HIROSHIMA」の文字が刻印されています。

問合せ:多様性社会推進課
【電話】81-7150