くらし 市長だより vol.77 現場第一主義

昭和20年に終戦を迎えてから80年が経過します。戦争を知らない世代が大多数である今、改めて戦争の悲惨さを学び、戦争とは何かを考えなければと強く思います。
世界においては各地で紛争が起こっており、その様子が毎日のように報道されています。いまだに戦争が無くならず、争いを繰り返す現実が無念でなりません。紛争が起こっている地域において、いつ攻撃されるか分からない、常に恐怖と背中合わせの暮らしはどれだけつらいことでしょうか。ましてや最愛の家族が犠牲になることは到底受け入れられません。
日本では、戦争当時の体験を語れる方々がご高齢になり、語ることも行動することも難しくなってきています。今を生きる戦争の体験者から可能な限り生の声をお聞かせいただき、終戦から80年の今年を次の世代へとつないでいく重要な機会とするべきだと考えます。平和の尊さを再認識することで、過去の惨禍を繰り返さない平和な未来を築けることでしょう。
改めて戦争での苦難に思いをはせ、そしてこれからの世界の恒久平和が一日も早く実現することを強く願っています。

逗子市長 桐ケ谷 覚