文化 ふるさとを担ぐ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1448号(2025年6月1日発行)
木々に囲まれた温水の春日神社。飾り付けされた本殿や舞台に春の木漏れ日が差し込みます。威勢の良い掛け声とともに担がれた立派なみこしが、鳥居をくぐって住宅街へ向かいます。
日々を無事に過ごせたことへの感謝と地域の発展を願う例大祭。30年ほど前から、神を宿したみこしを担いで街中を巡るようになりました。祭りを取り仕切る井萱修己さん(77・温水)は「例大祭は地域とのつながりを守る大切な行事。楽しみにしている人のためにも次の世代につなぎたい」と温かく見守ります。
みこしを担ぎ歩く「そいや、そいや」という声に誘われて家から出てきた人々には、笑顔が広がります。多くの人たちの手で受け継がれてきた地域の祭り。ふるさとをつなぐ場として大切に守り伝えられています。