健康 健やかえびな

■肥満と食行動
海老名市医師会会長腎健クリニック理事長 髙橋裕一郎
本来食欲は、血中の糖や遊離脂肪酸、各種ホルモンによって調節され、体重をコントロールしています。しかし、それらの調節機構を乱す「肥満になりやすい食行動」と呼ばれる行動や習慣があります。
例えば「食品の購入時や出前を取る時は多めにしないと気が済まない」「イライラすると食べ過ぎる(イライラ食い)」などが挙げられます。特に「イライラ食い」は、甘いものの摂取と結びつくことが多く、肥満につながりやすい行動です。
他にも「早食い」「ながら食い」「むら食い」は食事量の把握が困難になり肥満につながる食べ方です。「間食」「夜食」「食後でも好きなものなら食べる」も適切な食事量を意識していないため肥満につながります。「食べ過ぎをよく人から指摘される」のも要注意です。
肥満の予防や体重の減量には、自分の食行動を見直していくことが大切です。

このコーナーは、海老名市医師会が健康をテーマにした情報を提供します。次回は7月15日号に掲載予定。