くらし 地域を支える新たな主役が、ここから生まれる

■第1回地域コミュニティの担い手養成塾
近所とのつながりや地域の活動が当たり前だった時代から、暮らし方や価値観の変化により、地域コミュニティの姿は大きく変わってきました。けれども、支え合いのある地域は、防災・子育て・高齢者支援など、私たちの暮らしを強く、豊かにします。
今、その地域力を未来へつなぐ動きが始まっています。

◇薄れゆく地域のつながり
総務省などの全国調査では、「町内会・自治会に加入している」と答えた人はおよそ6割。10年前と比較すると減少傾向にあります。また、地域活動に参加している人は約4割にとどまり、20~40代では3割を下回る水準となっています。
町の自治会加入率は令和7年現在61・0%となっており、平成26年の70・5%をピークに減少しています。
背景には、ライフスタイルの多様化、仕事や育児の忙しさ、年金の支給年齢引き上げによる高齢者の就労期間の延長等、様々な要因があります。
箱根町も例外ではなく、担い手不足や、世代間・組織間のつながりの薄さが課題として挙がっています。

◇なぜ今、地域コミュニティが必要なのか
災害時、最初に助けてくれるのは、行政よりも「近くにいる誰か」です。高齢者の見守り、子育ての安心、祭りや行事などの文化承継―
地域で支え合う仕組みは、日々の暮らしと町の魅力を支える大切な土台です。
地域コミュニティは、箱根で暮らす安心や誇りにもつながります。

◇箱根町「担い手養成塾」始動
町ではこの課題解決に向けて、地域を支える人材の育成や地域コミュニティの維持や活性化を図るため9月から11月の3ヵ月間、合計5回10時間にわたる「地域コミュニティの担い手養成塾」を開催し、21人の塾生が卒業しました。

■「仲間と出会い、理論と実践がつながった」
《塾生・池谷さんインタビュー》
今年スタートした「地域コミュニティの担い手養成塾」。
地域の未来をつくる人材を育てる本講座に参加した池谷さんにお話を伺いました。
参加の背景、塾で感じた魅力、そしてこんな活動に興味のある方へのメッセージをお届けします。

◇養成塾への参加の動機は?
「もともと講座や学びの場に参加するのが好きなんです。でも、箱根ではそういう機会がほとんどなくて。そんな中で“地域コミュニティ”がテーマの講座ができたと聞いて、本当に『ドンピシャなテーマだ!』と思って参加を決めました。」
これまで地域活動を「なんとなく」でやってきた部分があり、「ちゃんと学んだことはない」という想いも動機の一つに。体系的な知識を身につけたいという強い気持ちが、参加への一歩となりました。

◇池谷さんの思う本塾の魅力と価値
「ただインプットするのではなく、きちんとした知識を学びながら、参加者と対話・交流する場があるのがすごく良かった。お互いの背景や考えていることを聞く時間がすごく価値があって講座の場がとても居心地良くて、安心して話せる空間になっていると思いました。『こんな人たちが箱根にいたんだ!』という驚きがありました。
同じ方向性を持つ“仲間”が見つかる感じです。今後、困った時に相談できたり、『こういうことをしたい』と思った時に気軽に話せる仲間になれるという期待感があるんですよね。
また、長年の経験を裏付ける「学び」の価値も強調します。
「今まで自分がなんとなくでやってきた部分を、ちゃんと体系的なノウハウや理論的な背景をもって教えてもらえたことで、『あ、こういうことだったんだ』と頭の中が整理され、言語化できたのはすごくありがたかったです。」

◇こんな活動に興味がある方へ
「とにかく安心していられる居心地の良い空間です。自分ひとりでモヤモヤしていたことも、他の人の話を聞くことで気づきが生まれたり、新しい発想が生まれたりします。僕自身は『仲間が見つかった』のがすごくよかったです!コミュニティづくりに興味がある人、自分も何かしたいと思っている人は、勇気を出して一歩踏み出してみると、めちゃくちゃ得られるものが多いです。きっと未来につながる学びになると思います。」

■地域の未来は、私たちでつくる
地域コミュニティは、任された人が担う“仕事”ではありません。
「できる人が、できるときに、できることから関わる」
その積み重ねが、町の文化や安全、暮らしの豊かさを守ります。
担い手養成塾は、地域の未来づくりに踏み出すための入口です。
まずは、ひとつのつながりから始めてみませんか?

照会先:町民課
【電話】85-7160