くらし 迎春

■箱根町長 勝俣浩行
明けましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申しあげます。
また、平素は町行政に対し、ご理解、ご協力をいただき感謝申しあげます。
さて、私は昨年10月に実施された町長選挙にて、多くの町民の皆さまをはじめ各方面からのご支援、ご厚情を賜り、引き続き箱根町の舵取りという大役を担わせていただくことになりました。これからの4年間、箱根町のさらなる発展に向けて邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。
さて、昨年は能登半島沖地震や南海トラフ地震臨時情報を受け、改めて巨大地震について考えさせられました。全国的に台風や豪雨等による災害は激甚化・頻発化しており、さらには本町には活火山もあります。町では町民の皆さまの安全確保のため、さまざまな防災情報の発信を行っており、防災行政無線で放送した内容を公式LINEでも配信するようにしたほか、避難体制の強化に向けて「災害時における箱根温泉旅館ホテル協同組合との包括的連携協力に関する協定」を締結しました。
また、箱根DMOにおいて「地域防災プロジェクト」が発足するなど行政のみならず、民間事業者、そして地域が一体で観光地としての災害・危機対応力の強化を目指してまいります。
そのほか民間事業者による「移動スーパー」が町内で開始されました。販売場所では町民同士の会話が弾む場面が多く見受けられるなど、地域コミュニティの創出、活性化にもつながっていると聞いています。今後も買い物がより便利になり、町民の皆さまが住み慣れた地域で、より暮らしやすくなることを目指してまいります。
本年は、「やすらぎとおもてなしのあふれる町-箱根」を町の将来像とする箱根町第6次総合計画の後期基本計画も4年目に入ります。ここまでの3年間で積み重ねてきたまちづくりを、目指すべき姿として具現化していくため、計画の仕上げに向けて、さまざまな施策をこれまで以上に積極的に展開してまいります。
コロナ禍がほぼ収束し好調なインバウンドなどを背景に、現在箱根町の観光は回復の途上にあります。しかし、少子高齢化や世界的なインフレ・人材不足などの課題を抱え、国際観光地である箱根を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化してきました。今後も数々の困難を乗り切るために、協働・共生により町民・事業者の皆さまとともに力を合わせ、将来にわたって「誰もが住みたい」「誰もが行ってみたい」と思える、世界中の人に愛され続ける「オンリーワンの町・箱根」を創りあげるためのまちづくりに着実に取り組んでまいります。
結びとなりますが、本年が素晴らしい一年となりますよう、皆さまのご多幸とご健勝を心から祈念しまして新年のあいさつといたします。

■箱根町議会議長 山田成宣
新年、明けましておめでとうございます。
箱根町議会を代表いたしまして、謹んで新年のご祝詞を申しあげます。
皆さまにおかれましては、希望に満ちた新春を迎えられましたことと心よりお喜び申しあげます。
また、日頃から町政並びに町議会に対しまして、皆さまの温かいご支援とご協力を賜り、心から感謝申しあげます。
昨年を振り返りますと、能登半島地震をはじめ、異常気象による大雨、火災など多くの自然災害に見舞われた年であり、自然災害の脅威を改めて実感させられた一年でありました。また、姉妹都市であるカナダ・ジャスパー町におきましても、大規模な山火事が発生したことは記憶に新しいところです。いつ起こるかわからない自然災害に対しては自助、共助、公助の連携による日頃からの備えが重要であると考えます。町議会といたしましても、町民の皆さまとともに災害に強い、安全・安心なまちづくりを推進していきます。
また、町議会では昨年5月に「議会報告会」、11月に「町民と議会との意見交換会」を実施いたしました。多くの方にご参加いただき、地域の実情や課題、ご要望など大変貴重なご意見やご提言をいただくことができました。改めて、議会としての広聴活動の重要性を認識することができました。
本年は議会改選の年であり、残り9か月の任期となりましたが、皆さまの声を真摯に受け止め、町政に反映するよう、全力で取り組んでまいります。
本年も引き続き、町民の代表として、皆さまの負託に応えるよう、「町民から最も頼りにされる議会」を目指し、議員一同、決意を新たに全力を尽くして参る所存でございます。
結びになりましたが、迎えた令和7年が、皆さまにとりまして〝巳〟のり多き一年であることを心より祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。