文化 知る人ぞ知る!文化施設の見どころ紹介

「建物は知っているけど、どんな施設か知らない」、そんな皆さんに、区内にある文化施設の通な見どころを紹介します。

北方文化博物館新潟分館は、母屋、旧宅、洋館の3棟で構成されています。母屋は明治28年頃に石油業で財を成した清水常作(つねさく)が別宅として建てたものを、大正初期に豪農、伊藤家の七代目文吉(ぶんきち)が購入しました。旧宅、洋館は、それぞれ大正10年、昭和3年頃に伊藤家によって建築されました。
同館は、歌人・美術史家・書家として知られる會津(あいづ)八一が晩年を過ごした場所でもあり、現在は八一の書や資料、良寛の書を展示しています。平成12年4月には国の有形文化財にも登録されました。歴史ある建物で、当時の暮らしに思いをはせてみませんか。

所在地:南浜通2
開館時間:午前9時30分~午後5時(冬季は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末、1月、2月
観覧料:大人450円、高校・大学生350円、小学生・中学生200円
※詳細はホームページを確認してください。

■ここに注目!通な見どころポイント
・母屋の鬼瓦には清水家の家紋が見られます。一方、母屋以外の建物には伊藤家の家紋が施されており、これらが伊藤家による増築であることを示しています。
・八一の生前最後の歌碑(かひ)で、望郷の歌が刻まれています。建立時の原稿には「文字や行間は必ず原稿通りに」との指示があり、八一の強いこだわりが感じられます。
・母屋2階の座敷「潮音堂(ちょうおんどう)」は、当時この部屋から日本海の潮の音が聞こえたことから八一が名付けました。西大畑の歴史ある町並みが一望でき、八一が見ていた風景を今も楽しめます。

問い合わせ:同館
(【電話】025-222-2262)