くらし 令和7(2025)年度 施政方針
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- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県柏崎市
- 広報紙名 : 広報かしわざき 令和7年4月号
■はじめに 全力で問題、課題解決に当たる
令和7(2025)年度当初予算をご審議いただくに当たり、柏崎市民の皆さま、市民の代表たる柏崎市議会の皆さまに施政方針を申し述べます。
いったいこの国はどういう国なのだろうか。普通に仕事をしていらっしゃったドライバーを道路の穴に落としてしまう。当初会話が可能であったその方を関係者のご努力むなしく、結果救助することができない。
今年も拉致問題の完全解決を求め首相官邸に伺いました。蓮池薫さんの講演を聞いた北鯖石小学校6年生「たいよう学年」の子どもたちが書いた手紙を林内閣官房長官兼拉致問題担当大臣に手渡し、横田めぐみさんのお母さま、早紀江さんのコメントを引用、紹介いたしました。
横田さんの言葉は「ひどい人生だった、けれども私はめぐみが帰ってくるまで最善を尽くす」というものです。
在日アメリカ合衆国大使館にも伺い、トランプ大統領への書簡をお届けし、米寿という言葉の意味を伝えました。その米寿を過ぎた「おかあさん」が発する悲痛な言葉、「It has been a terrible life.ひどい人生だった」を伝えました。大使館一等書記官、政治部職員は真剣なまなざしを私に返しました。
先日、同じく拉致被害者有本恵子さんのお父さま、有本明弘さんが亡くなられました。横田さんの「いよいよ一人になってしまった」という言葉が新聞各紙に掲載されました。私たち国民一人一人が重くかみしめなければなりません。
2月、ソフィアセンターで「柏崎の花―Spring Collection 2025」を開催し、多くの方からご来場いただきました。ありがとうございました。その中の女性数人から、「フォンジェのスーパーが無くなって困っている。駅の南側まで歩いて行っている」「地震で駅前公園の脇のエレベーターが止まったとき、買い物をしたレジ袋を両手に階段の途中で休んでいるおばあちゃんがいた」というお話を伺いました。もちろん、スーパーが無いのは街なかばかりではありません。しかし、これもまた悲痛な言葉として私は捉えました。
夕方や夜、市民の皆さんが食事、お酒を楽しみ、帰ろうとするとタクシーや代行がない。出張に来られたお客さまが駅前でタクシーを待つ姿。身近な、切実なお声です。人手・人材不足。
市民の皆さんが本当に困っていらっしゃる。全力で問題、課題解決に当たります。
令和7(2025)年度の事業内容は、(本紙)4~5ページをご覧ください。
■むすび 「保守、そして進取、NEXT」に挑戦
8年間、全力で市政に当たらせていただきました。百億円単位の投資を新たに柏崎に導き、固定資産税を確保し、新たな税制構築を行い、堅実な財政運営を心掛けてまいりました。量より質、全国の地方自治体に先んずる市政を市民の皆さま、議会のご理解、市職員の協力のもと進めてまいりました。しかし、まだまだ私には至らないところがたくさんあります。ご批判、お叱りも頂戴しました。
日本は今、新潟県は今、柏崎は今。人口7万6千人の柏崎は、人口209万人の新潟県、人口1億2千万人の日本、人口81億人の世界と良くも悪しくもつながっています。
数年前から「不確実な時代」と申し上げています。30年以上も前から「気候変動・環境問題への対応」を申し上げています。柏崎市はこれらの問題を解決するべく、先頭に立ちます。歴史、伝統、柏崎が歩んできた道に誇りを抱き、「保守、そして進取、NEXT」挑戦いたします。
柏崎市民の皆さま、市民の代表たる柏崎市議会の皆さまのご理解とお力添えを心よりお願い申し上げ、施政方針といたします。
問合せ:総務課
【電話】21-2330【FAX】22-5904