- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県小千谷市
- 広報紙名 : 広報おぢや 2025年9月号
フレイルは社会全体の病です。老若男女全ての市民の健康と幸せ無くして防げません。このコーナーでは、健康に役立つ情報を幅広くお届けします。
■もしかして低栄養かも
JA新潟厚生連小千谷総合病院
管理栄養士 近藤まなみさん
体重が減った、食欲がない、力が出ない、歩くのが遅くなったなど、最近何だか変だなと感じることはありませんか。それは単に年をとったからではなく、低栄養が原因かもしれません。
低栄養とは、健康な体を維持するために必要な栄養が不足している状態のことを言います。「今の時代に低栄養なんて」と思う方もいるかもしれませんが、病院に入院してくる高齢者のほとんどが低栄養状態です。低栄養はみなさんのすぐ近くに存在していて、誰もがその可能性を持っています。
《低栄養を防ぐ食事のポイント》
◎炭水化物を食べる
炭水化物(ご飯やパンなどの主食)は太る栄養素として悪者にされがちですが、体と脳を動かすもとになります。炭水化物を食べないと、痩せて体力がなくなってしまいます。毎食必ず主食を食べ、主食抜きはやめましょう。
◎たんぱく質を食べる
たんぱく質は、筋肉や血液のもとになります。ご飯と味噌汁と漬物だけでは、筋肉が減ってしまいます。植物性より質の良い動物性のたんぱく質(肉・魚・卵・乳製品)を積極的に取り入れましょう。おやつにヨーグルトやプリン、牛乳などを取り入れることもおすすめです。
◎油を摂取する
油も太る栄養素として嫌われがちですが、体のエネルギーや体温のもとになる大事な食べ物です。高価な油である必要はありません。サラダ油やごま油でも、十分体のエネルギーになります。摂り過ぎは健康を害することもありますが、高齢者の場合は積極的に摂取したい栄養素です。
◎自分の大切な体に意識を向けよう
「自分は何をどのくらい食べているかな」と食事を振り返ってみると、意外と食べていないことに気がつくかもしれません。また、定期的に体重測定をしている人は、低栄養が予防できると言われています。こまめに体重を量りましょう。どうしたらよいか分からない場合は、1人で悩まず、かかりつけ医や栄養士に相談してください。
問い合わせ:健康・子育て応援課健康増進係
【電話】83-3640