- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県南魚沼市
- 広報紙名 : 市報みなみ魚沼 令和7年3月号
3月は、進学や就職などさまざまな生活の変化、年度末に伴う精神的なストレスなどにより、心や体に変化が生じやすい時期です。
■ストレスのサインを知ろう!
早めに自分のストレスに気づけるようになると、自身で休むことができるようになります。適度に休むことが、心と体の健康には大切です。
◇心のサイン
・不安や緊張が高まって、イライラしたり、怒りっぽくなる
・ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
・気分が落ち込んで、やる気がなくなる
◇体のサイン
・肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
・寝つきが悪くなったり、夜中や朝方に目が覚める
・食欲がなくなって食べられなくなったり、逆に食べすぎてしまう
■適切な睡眠をとろう!(厚生労働省知っているようで知らない睡眠のことより)
質の良い睡眠の目安として、朝目覚めたときにしっかりと休まった感覚(休養感)があることが重要です。
◇睡眠による休養感を高める工夫
(1)日中の運動・身体活動を増やす
適度な疲労を感じることで寝つきが促され、中途覚醒が減り、睡眠の質が高まります。
(2)就寝前にリラックスし、嗜好(しこう)品に注意する
・寝る直前の食事は控える
・夕方以降はカフェインを控える
・スマートフォンの使用を控える
・喫煙をしない
(3)寝室の環境を整える
光:朝日を浴び、夜は暗い環境を心がけることで体内時計が整います。朝はカーテンを開け、室内に光を取り入れましょう。夜は照明を弱くして光の量を減らしましょう。
温度:寝る前にお風呂に入り、一度体温を上げることで、その後に体温が下がりやすくなり、眠りにつきやすくなります。
音:できるだけ静かな環境で眠りましょう。リラックスのために心地よい静かな音楽をかけることもおすすめです。
照明の調光機能を利用して、朝に寝室を少しずつ明るくすると徐々に眠りが浅くなり、目覚めがよくなります。アプリやスマートウォッチの機能の中には、眠りが浅いタイミングでアラームをかけて目覚めをサポートするものがあります。
■市での取り組み
南魚沼市の過去10年間の平均自殺者数は、1年間で約15人です。高齢者や働き盛り世代の自殺が多くなっています。全国的には、子どもの自殺者が増加傾向です。
市では自殺対策計画を策定し、さまざまな取り組みを進めています。
◇地域で心のサポートを考える会
市では平成23年度から市内各地区で、心の健康について知り、お互いに支えあえる地域について話し合ってます。
今年度は城内地区を会場に、地域づくり協議会と共催で実施し、地域の役員にご参加いただきました。「心の健康と地域のかかりつけ医ができること」について医師から講演いただき、意見交換を行いました。
◇南魚沼市の自殺の特徴
自殺は、平均すると4つの要因が複合的に連鎖して起きているといわれています。そのため、その要因に早めに気づき、相談することが重要です。
◎講師 萌気園 浦佐診療所 黒岩巌志(がんじ)医師
さまざまな悩みを抱えていても周囲のサポートがあると回復しやすくなります。高齢者は加齢による喪失体験により、心の問題に直面することが多く、うつ傾向になりやすいためサポートが必要です。また、アルコールの問題はうつ病や自殺と密接に関係するため、アルコール量が増えないように注意が必要です。
自分の役割があり、孤立しないことが大切です。まずは、かかりつけ医に気軽に相談してみてください。
・相手の普段の様子を知らないと様子が変わったかわからないので、普段の付き合いが大事だと思いました。
・小さなストレスでも複数集まると、大きな心の負担になり、自死につながりかねないと感じました。
・精神科でなくても内科のかかりつけの先生に相談できることがわかりました。
■悩みを相談できる場所があります 相談窓口をご利用ください
1人で抱え込まずに、また心配事や悩みごとは小さいうちに、身近な相談窓口に相談してみましょう。
※市では専門医による心の健康相談会を行っています。相談は無料、プライバシーは守られます。日程は市報や市ウェブサイトでお知らせします。
問合せ:保健課
【電話】773・6811【FAX】773・6839