くらし 〔優しく見守り〕盲導犬への理解を深めよう

昨年10月、市内で初めての盲導犬ユーザーが誕生しました。盲導犬は視覚障がい者にとって毎日をともに歩む大切なパートナー。街で出会ったとき、私たちができる配慮や正しい接し方を、今一度考えてみませんか?

・盲導犬に食べ物を与えないでね。外で排泄しないように、ご飯の時間を管理しているよ。
・盲導犬を見つめたり、名前を呼んだりしないでね。集中力が切れちゃうよ。
・盲導犬は信号の識別や道案内はできないよ。困っていたらユーザーに声をかけてね。
・ユーザーの指示が伝わらなくなるから、盲導犬に触らないでね。

◆よくある質問
Q.犬アレルギーの方もいるのでは?
A.盲導犬ユーザーも犬アレルギーの方も、同じひとりの利用者。補助犬の同伴を断ることは、「障がいを理由とした差別」にあたります。どちらかに席移動をしていただくか少し待っていただくなど、お互いが安心して利用できる方法や必要な配慮をご検討ください。

Q.お座敷席でも大丈夫?
A.盲導犬ユーザーは、座敷など、靴を脱いで上がるような場所を利用する場合には、犬の足を拭くなどの配慮をしています。畳や絨毯などを汚したり、傷つけたりする心配はありません。

◆Interview
◇市内初の盲導犬ユーザー 松原利光さん
盲導犬を迎える前は、白杖を使っていても側溝に落ちそうになったり、方向が分からなくなり家に戻れなくなったりと、外出するのが億劫でしたが、盲導犬を迎えてからは、ひとりでコンビニや郵便局に行ったり、気ままに散歩を楽しんだりと、毎日が充実しています。近所には盲導犬フレンドリーなお店も多く、スーパーなども快く受け入れてくれています。最近はお肉屋さんでコロッケを買って帰るのが小さな楽しみです。気兼ねなく行ける場所がさらに増えると嬉しいですね。
盲導犬と一緒でも、道案内や信号の判断をしてくれるわけではなく、私が地図を覚えて曲がる場所を指示しているので、道を間違えたり信号が分からず困ったりすることもあります。私に限らず、街なかで迷っていたり助けを必要としている方を見かけたら、声をかけてくださると助かります。