- 発行日 :
- 自治体名 : 富山県小矢部市
- 広報紙名 : 広報おやべ 2025年1月号
■三芝硝材株式会社 小矢部工場
◇顧客との対話と高い技術力でオンリーワンのガラス製品を創る
三芝硝材株式会社は、昭和32年に高岡市で自動車のフロントガラスを製造する会社として設立され、現在では本社工場を含めた県内の4工場において、「合わせガラス」、「曲げ強化ガラス」や防弾、耐火、防虫といった「高性能ガラス」など、多種多様なガラスを製造しています。
創業から60年以上の実績と国内トップレベルの技術を強みに多くの取引先を持ち、北陸新幹線の座席窓や東京駅の銀の鈴広場の床など誰もが知っているものや場所にその製品が使用されています。
ここで小矢部工場に話を移すと、その始まりは平成20年にさかのぼります。当時液晶テレビと並んで生産されていたプラズマテレビのフィルターと呼ばれる部品の製造を担っていました。現在では、工作機械の安全窓、飛散防止フィルムのラミネート加工、合わせガラスなどをはじめ、三芝硝材が取り扱う製品の中では比較的小さな製品を手掛けていることから、女性が働きやすい職場ですよ、とご紹介いただきました。
また、小矢部工場が手掛ける仕事で興味深かったのが、デザイン性に富んだ合わせガラス製品に隠された技術です。2枚の強化ガラス(うち1枚はデザイン印刷が施されたもの)の間に挟まれた中間膜と呼ばれる素材に向こう側が透けて見える特殊インクによる印刷を施すことでデザインに立体感が生まれ、これまでのガラス製品のイメージが一変するものでした。
さらにお話を伺うと、取引先からこれまでに験のない難しいオーダーが入ることもあるそうで、このようなオーダーに対しては企業理念である「創意無限」のもと、試行錯誤しながらも満足してもらえる製品づくりに挑戦するのが社風であるとのこと。三芝硝材が選ばれる理由がわかるエピソードでした。
三芝硝材小矢部工場は、これからも高い技術力を活かして魅力的なガラス製品を製造することにより、顧客はもちろん、そのガラス製品を見る人や触れる人の満足度を追求していきます。
◇働く人に聞きました
髙橋(たかはし)好敬(よしたか)さん (令和3年入社)
小矢部工場で主にガラスに飛散防止フィルムを貼る仕事に携わっています。作業工程の多さや装置の仕組みを覚えることに苦労しながらも、高い技術力を身に着けたいとの初心を忘れず作業に取り組んでいます。出荷前の検査では、お客様のためにどんな小さな欠陥も見逃さないように緊張感をもって作業しています。今後は、自身が社長方針である“人財育成”会社の財産となり、教育もできるように頑張っていきたいと思います。
◇うちの会社の強み
その1 顧客の要望に応えるためにどうするかを第一に考え、従業員全員が行動していること
その2 国内最大級の加工設備により、他社では対応できないサイズの加工にも対応できること
◇事業所データ
事業所名:三芝硝材株式会社 小矢部工場
設立:平成20年
業種:ガラス製造業
住所:水牧395
【電話】67-7420