子育て 田鶴浜小学校仮設校舎が完成 学び舎の復旧へ一歩前進

構造:鉄骨造2階建て
延床面積:2,424.65平方メートル
建設場所:旧田鶴浜中学校グラウンド(現校舎横)
使用期間:令和7年4月~令和9年3月(2年間)

4月7日、市内小中学校14校で入学式が行われ、568人の新1年生が新たな一歩を踏み出しました。
田鶴浜小学校では、新たに建設された仮設校舎が完成し、新1年生を含む114人の児童が、新しい環境での学校生活を始めました。
令和6年能登半島地震で被災した田鶴浜小学校は、文部科学省の被災度区分判定で、建物基礎の大破を理由に「半壊相当、改築が妥当」との判定を受けました。
校舎の改築には相当の時間が必要になるため、市教育委員会では、旧田鶴浜中学校グラウンドに仮設校舎を建設することで、児童の安全安心と学習環境を確保することとしました。
市は、「七尾市戦略的復興プラン」の4つの柱の一つに「まちの持続を支える次代を担う人づくり」を掲げ、令和7年度では小中学校施設の早期再建に向けた予算として13億9,386万3千円を計上しています。
未来を担う子どもたちが、安全安心な環境で学ぶことのできる学び舎の復旧に向け、着実に取り組んでいきます。

■八崎和美教育長
田鶴浜小学校の仮設校舎が完成して、新学期が始まりました。子どもたちには安全な仮設校舎の中で、友だちと一緒に安心してのびのびと勉強してほしいです。
先日、仮設校舎での子どもたちの様子を見に行くと、新しい教室の中で落ち着いて笑顔で授業に取り組んでいました。高学年では6年生が中心となって、仮設校舎での生活のルールを決めようという姿が見られ、自分たちの学校を自分たちでより良くしていこうとする意欲が感じられてうれしく思いました。
田鶴浜小学校以外の13小中学校でも、今年度中の完全復旧に向けての工事を進めています。子どもたちが安心して学べる環境を取り戻すために引き続き取り組んでいきます。