- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県加賀市
- 広報紙名 : 広報かが 令和7年5月号
新教育長 松本向貴さん
この度、加賀市議会の同意及び宮元市長の任命をいただき、教育長を拝命しました、松本向貴(こうき)と申します。前任の島谷と同様、文部科学省から参りました。祖母の出身である石川県のために働けることを嬉しく思います。「日本の教育の未来は加賀にある」と言われるよう、誠心誠意取り組みますので、どうぞよろしくお願いいたします。
■これから取り組みたいこと
加賀市の教育は既に大きな変革を遂げ、「子供に委ねる学び」は全国から注目されています。この改革の流れを止めず、一層前に進めることが最も重要です。特に、各学校の素晴らしい学びを全ての子供に届けられるよう、いわゆる不登校支援策を更に充実させるのが、私の大きなミッションの1つであると考えています。また、教育はまちづくりに大いに貢献できるものですし、地域の支えあっての学校教育だと思っています。学校や生涯学習・文化・スポーツの力を総動員して、まちの活力を高めていくことに取り組みたいと思います。
■これまでのキャリア
もともとパブリックな仕事には興味がありましたが、自分の力量を高めてから公の仕事をしたいと思い、IT系の民間企業に就職しました。数年働いて公共政策系の大学院にでも行って…とのんびり考えていましたが、卒業間際に「教育」に携わりたいという気持ちがはっきりしてきたこと、東日本大震災が起こり、「悠長にしていてはいけない」と思ったことから、就職と同時に国家公務員試験の勉強を始めました。運良く文部科学省に採用いただき、1年目は復興関係の仕事にも携わることができました。直近では、学校施設の老朽化対策、幼保小の連携、大学や専門学校の奨学金の充実などに取り組んできました。
■大事にしたいこと
「いい学校に行っていい仕事に就く」という目標に向かっていれば幸せだった時代が過ぎ去り、人生の目標を自分で決めなければいけない時代になっています。逆に、真に「賢い」と言える人間になるには、たかが「学部の入試が難しい大学に受かった」程度では全く足りない時代にもなりました。そんな中で重要なことは、自分なりの形で生涯学び続けていくことであり、その根幹となるのは学びが「好き」という気持ちであると思います。
加賀の子供たちが学びを好きであり続けるために、学校現場の方が自分の仕事を好きでいられるよう支えたいですし、私自身も、加賀の教育現場とまちを大好きになれるよう、様々な場で多くの方のお声を伺っていきたいと思います。情熱的な教育委員会のメンバーと一緒に3年間を駆け抜けていきますので、どうぞよろしくお願いします。
■略歴
平成23年4月 フューチャーアーキテクト株式会社入社
平成25年2月 文部科学省スポーツ・青少年局青少年課採用
平成26年8月 文部科学省大臣官房総務課
平成28年4月 農林水産省消費・安全局消費者行政・食育課出向
平成29年4月 文部科学省大臣官房文教施設企画部施設企画課
平成30年7月 文部科学省大臣官房人事課
(人事院長期在外研究員(米国スタンフォード大学修士))
令和2年6月 文部科学省初等中等教育局幼児教育課内閣府子ども・子育て本部併任
令和3年4月
文部科学省初等中等教育局幼児教育課専門官
内閣府子ども・子育て本部参事官付参事官補佐併任
令和4年8月 文部科学省高等教育局学生・留学生課専門官
令和4年10月 文部科学省高等教育局学生支援課専門官