- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県津幡町
- 広報紙名 : 広報つばた 2025年7月号
津幡町出身の大の里関の横綱昇進伝達式が5月28日に二所ノ関部屋(茨城県)で行われ、横綱大の里が誕生しました。
初土俵から所要13場所での横綱昇進は、史上最速となります。また、石川県出身力士の横綱昇進は1973年の輪島関以来52年ぶり3人目で、津幡町出身力士では初の快挙となります。
大の里関は口上で「横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。相撲道に精進します」と述べました。大関昇進の際にも用いた「唯一無二」という言葉について、「当初入れない予定で考えていたが、この言葉がぴったりだと思って入れた。もう伝達式を経験することはないし、最後の経験で横綱の口上に入れて、さらにこの言葉どおり頑張るという思いを込めた」と明かしました。
今後について、「来場所は新横綱の場所で大事になる。しっかり親方の教えを守って頑張っていきたい」と抱負を語りました。
75代横綱に昇進した大の里関の奉納土俵入りが5月30日に明治神宮(東京都)で行われました。
奉納土俵入りでは、二所ノ関親方の三つぞろいの化粧まわしと5月29日に行われた「綱打ち」で作られた純白の綱を締め、太刀持ちに高安関、露払いに竜電関を従え、「雲竜型」の土俵入りを披露しました。
初めての土俵入りを終えた大の里関は、「初めて披露するので不安があったが、大きく堂々とできた。これを機に頑張っていきたい」と話しました。
■ふるさと津幡から祝福
大の里関の横綱昇進を受けて、矢田町長は「地元の町長としてこの上ない喜びだ。素晴らしい青年が我が町から出てくれた。唯一無二の言葉どおりの力士にこれからもなってほしい」と祝福の言葉を述べました。
大の里関の横綱昇進伝達式が終わった後、横綱昇進を祝う懸垂幕が役場福祉センターに掲げられました。
■大の里泰輝(おおのさとだいき)
所属:二所ノ関部屋
本名:中村泰輝
生年月日:平成12年6月7日
身長:192cm
体重:191kg
得意技:突き・押し・右四つ・寄り小学1年生のときに津幡町少年相撲教室で相撲を始め、令和五年五月場所で初土俵。令和六年五月場所で初の幕内最高優勝を果たし、通算4回の幕内最高優勝を達成して横綱へ昇進。
津幡町の魅力を町内外へ広く発信する「津幡町広報特使」も務める。
■大の里関の軌跡
▽2023年(令和5年)
五月場所:初土俵
九月場所:新十両
▽2024年(令和6年)
一月場所:新入幕敢闘賞受賞
三月場所:敢闘賞・技能賞受賞
五月場所:新小結幕内最高優勝(1回目)敢闘賞・技能賞受賞
七月場所:新関脇殊勲賞受賞
九月場所:幕内最高優勝(2回目)敢闘賞・技能賞受賞
十一月場所:新大関
▽2025年(令和7年)
三月場所:幕内最高優勝(3回目)
五月場所:幕内最高優勝(4回目)
5月28日:第75代横綱昇進