- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県敦賀市
- 広報紙名 : 広報つるが 令和7年11月号
■暮らしを守る下水道
敦賀市の下水道事業は、昭和58年から供用を開始し、ご自宅から排水される汚水をきれいにして海に流したり、急な大雨による浸水被害を防ぐなど、市民の皆さまの暮らしの当たり前を守るため、日夜さまざまな取り組みを行っています。
今回は、そんな下水道事業の継続に欠かせない主な施設や、運転・維持管理に関するお金の話について紹介します。
▽天筒浄化センター
天筒浄化センターは、昭和58年度に供用を開始した下水処理場です。この浄化センターには1日当たり平均約25,000立方メートル(小学校のプール約80杯分)の汚水が流れてきており、24時間365日休むことなく汚水をきれいにして海に返したり、水処理の過程で発生する汚泥を処理しています。
施設を使い始めてから40年以上が経過し、点検、清掃、分解整備などの維持管理を適正に行っていますが、老朽化による劣化が著しい機械も多数存在し、今後は大規模な施設更新に対応していかなくてはなりません。
▽松島ポンプ場
松島ポンプ場は、昭和58年度に供用を開始した雨水排水ポンプ場です。このポンプ場は、異常降雨により増水した二夜の川の水を大型の排水ポンプによって笙の川へ強制的に排水することで、松島地区の浸水被害を防ぐ重要な施設です。
現在は、近年増加傾向にある大雨に対応するため、ポンプ能力の向上や停電時でも排水を継続するための自家発電機の改築工事を行っています。
■汚水処理のお金の話
天筒浄化センターには700点を超える機械・電気設備があり、これら設備を用いて、人による常時監視のもと、自動制御しながら、24時間365日流れてくる汚水の水処理および汚泥処理を行っています。
毎日発生する主な費用は、電気、維持管理、汚泥処分の費用であり、これらの合計は令和6年度実績で年間約4.8億円、1日当たり約130万円かかっています。このような費用は、近年の物価上昇により、年々増加しています。

年間費用:約4.8億円
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1日当たりの費用:約130万円
問合せ:下水道課
【電話】22-8145
