くらし ガンガンいこうぜ!勝山ちおこ(勝山地域おこし協力隊)(15)

■地域に住んでる看護師や介護士が気持ちに寄り添う『キャンナス勝山』を立ち上げました!
キャンナス勝山代表
西谷 咲希(にしたに さき)隊員

地域のつながりを広げ、孤立を防ぎ、誰もが安心して暮らせるよう、まちのお手伝いとして活動する『キャンナス勝山』。地域に住む看護師や介護士が「できることを、できる範囲で」を大切に、あなたの気持ちに寄り添う有償ボランティアです。「こんなこと頼んでいいのかな?」という小さなことでも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。

◇地域や誰かの「困った」を助ける
キャンナス勝山には、気軽に頼める“お隣さん”のような存在として地域や誰かのために活動したい看護師・介護士が集まり、医療保険や介護保険、障害サービスで補えない部分を、有償ボランティアでサポートします。

キャンナス勝山ができること:
・ご自宅での見守りや介護・看護のサポート
・外出や受診・買い物・旅行の付き添い
・地域の方への健康相談や予防啓発 など
※家族の代わりとしての医療行為は行います
料金:
・看護師1,600円/h
・介護士1,300円/h
※利用は1時間から可能
※交通費は別途(実費)

問合せ:代表 西谷咲希
【電話】090-1477-5432

■繊維のまち・勝山で小学生とつくる『服と循環の輪』
新 美月(しん みづき)隊員

◇勝山市が抱える「見えない資産」
勝山市は、明治から続く羽二重の産地でありながら、恐竜のイメージが強すぎるあまり、その歴史が十分に知られていません。そこで、その歴史を次世代に継承し、繊維産業の未来をこどもたちと共につくっていくことを目標として、使用済み衣服を無料で提供する『0円マーケット』を、村岡小学校の児童たちと開催しました。

◇「まだ着られる」服を発見し、循環の担い手に
0円マーケットの実施にあたり、村岡小学校に回収ボックスを設置して「もう着ない」衣服を回収し、児童と協力して仕分けを行いました。そして、集めた衣服を11月9日に開催された村岡町文化祭で提供しました。
また、当日には小学生自身に店番を担当してもらい、服を手渡す側に立つことで、「消費者」ではなく「循環の担い手」としての視点を養ってもらいました。

今回、回収ボックスを設置したのはわずか2週間でしたが、約100着もの衣類が集まりました。
そして、それを児童と一緒に仕分ける中で驚くべき事実が明らかになりました。それは「もう着ない」と持ち込まれた服の99%が、まだ十分に着られる状態だったことです。
こどもたちからも「え、これも捨てるの?」「まだきれいじゃん」という声が自然と上がり、「もう着ない」服が、実は「まだ着られる」服であることを自分たちの手を通して実感していました。
今回の取り組みが、こどもたちが「もったいない」を実感し、循環型社会の可能性を自分ごととして考え、実際に行動するきっかけとなってくれればと思います。